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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科56巻5号

2002年04月発行

文献概要

特集 最近のトピックス Clinical Dermatology 2002 3.新しい検査法と診断法

Consensus Net Meeting on Dermoscopy 2000

著者: 斎田俊明1 小口真司1 宮嵜敦1 田中勝2

所属機関: 1信州大学医学部皮膚科学教室 2慶應義塾大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.90 - P.96

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 ダーモスコピー(DMS)はdermatoscopyなどとも呼ばれ,色素性皮膚病変の無侵襲な診断法として注目されている.DMSの用語の統一,所見の意義,診断の信頼性などを明らかにするために,インターネットを介した国際的な検討会がConsensus Net Meeting on Dermoscopy 2000(CNMD 2000)と名づけられて2000年夏から秋にかけて開催された.世界の40名のエキスパートが,イタリアの学会事務局から送信された108例の色素性病変のDMS画像を,今回提案された2段階診断法によって検討し,そのDMS所見と診断を返信した.このCNMD 2000の結果は2001年2月にローマで開催された第1回世界ダーモスコピー会議にて報告され,討議された.今回の2段階診断法にて90%以上の正診率でメラノサイト系病変か非メラノサイト系病変かが判別され,第2段階のメラノーマ検出についてはpattern analysis(2000)にて感度83.7%,特異度83.5%という優れた成績が得られた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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