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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科56巻5号

2002年04月発行

文献概要

特集 最近のトピックス Clinical Dermatology 2002 4.皮膚疾患治療のポイント

Toxic epidermal necrolysis(TEN)の血漿交換療法

著者: 瀧本玲子1 高森建二1

所属機関: 1順天堂大学医学部附属浦安病院皮膚科

ページ範囲:P.103 - P.105

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 Toxic epidermal necrolysis(TEN)は重症薬疹の一型であるが,その病態と治療法についてはいまだ一定の見解が得られていない.本稿ではTENに対する二重膜濾過法(double filtration plasma pheresis:DFPP)の有効性について述べる.発症早期のTENに対しては,一般的にはステロイドの全身投与が行われており,その有効性は高い.しかし,ステロイド治療にもかかわらず症状が進行していく場合には,血漿交換療法を施行すると,病状の進展は速やかに停止し,上皮化が促されるため,second choiceの治療法として考慮すべきである.特にDFPPは副作用もほとんどなく,高い臨床効果を示しており,期待できる治療法である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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