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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科56巻5号

2002年04月発行

文献概要

特集 最近のトピックス Clinical Dermatology 2002 4.皮膚疾患治療のポイント

単純ヘルペスのpatient-initiated therapyとsuppressive therapy

著者: 本田まりこ1 峰崎幸哲1 松尾光馬1 小松崎眞1 白木公康2 新村眞人1

所属機関: 1東京慈恵会医科大学皮膚科学講座 2富山医科薬科大学ウイルス学教室

ページ範囲:P.118 - P.121

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 欧米諸国では,年6回以上再発を繰り返す性器ヘルペス患者に対して,患者の精神的な苦痛を取り除くためや他人への感染を予防するため,または他の性感染症を防ぐためにも抗HSV薬の継続投与による抑制療法を推奨している.また,再発の前徴がはっきりしている患者や,または再発早期に治療を開始する目的で,患者にあらかじめ抗ウイルス薬を持たせておいて早く治癒させる方法(patient initiated therapy)が行われている.これらの方法は患者にとっては福音となり,チミジンキナーゼ活性および耐性株の出現率も抗ウイルス薬を一度も使用したことのない患者から分離されたウイルスと変わりはなく,安全性がみられ,有用であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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