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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科56巻5号

2002年04月発行

文献概要

特集 最近のトピックス Clinical Dermatology 2002 5.皮膚科医のための臨床トピックス

オピオイドペプチドを標的とした痒みの治療

著者: 高森建二1

所属機関: 1順天堂大学医学部附属浦安病院皮膚科

ページ範囲:P.145 - P.147

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 痒みには知覚神経線維が刺激されることにより生じる痒みとオピオイドペプチド—オピオイドレセプター系の活性化により生じる痒みがある.後者の痒みは抗ヒスタミン剤,抗アレルギー剤が奏効しない難治性の痒みである.内因性オピオイドペプチドにはエンドルフィン,ダイノルフィン,エンケファリンなどがあり,それぞれμ—,π—,δ—レセプター(R)に結合して機能を発揮する.μ—Rとδ—Rは痛み抑制・痒み誘発に,κ—Rは痛み・痒みの抑制に関与している.
 本稿では難治性痒みの治療薬として開発が期待されるオピオイドレセプター拮抗薬による痒みの制御について考える.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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