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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科56巻6号

2002年05月発行

文献概要

症例報告

オープンテストで誘発したアリルイソプロピルアセチル尿素によるnonpigmenting fixed drug eruptionの1例

著者: 岡恵子1 斎藤文雄1 西原カズヨ2

所属機関: 1日通東京病院皮膚科 2日通東京病院薬局

ページ範囲:P.425 - P.427

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 32歳,男性.頭痛治療のためにセデスGを1g内服し,2時間半後より四肢,頸部,臀部に浮腫性紅斑が生じた.18日後には左大腿のみ紅斑を認め,他の皮疹は消失した.同部に50%濃度のセデスGと20%濃度のセデスGの諸成分でオープンテストを施行し,セデスGとアリルイソプロピルアセチル尿素塗布部に30分後から陽性反応が生じた.約2年半経過して,皮疹のまったく認めない左大腿に20%アリルイソプロピルアセチル尿素のオープンテストを施行した.塗布1時間後より,塗布した範囲のうち以前の皮疹に一致したところに瘙痒,紅斑が生じ,数時間後には左大腿の皮疹が再現した.また同時に右大腿,右頸部,臀部にも以前と同様の紅斑が惹起された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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