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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科56巻6号

2002年05月発行

文献概要

症例報告

Duhring疱疹状皮膚炎(granular IgA type)の日本人女性例

著者: 伯野めぐみ1 海老原全1 木村育子1 宮地百子1 中山秀夫2 大山学3 天谷雅行3

所属機関: 1東京都済生会中央病院皮膚科 2中山皮膚科クリニック 3慶應義塾大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.428 - P.430

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 55歳,日本人女性.頭部,項部,肘頭,背部,臀部,鼠径部,膝蓋に痂皮を付着する小豆大までの紅斑が左右対称に分布し,一部に小水疱が混在し,痒みを伴っていた.組織学的に真皮乳頭層の好中球からなる微小膿瘍と表皮下水疱を認め,水疱内には多数の好中球と核破片,フィブリン析出像がみられた.蛍光抗体直接法で真皮乳頭部にIgAの顆粒状沈着を認めた.小腸生検ではリンパ球,好酸球の浸潤はみられるものの絨毛萎縮はなく,HLA検査でB8,DR3,DQw2は検出されなかった.DDS内服が著効した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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