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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科56巻6号

2002年05月発行

文献概要

症例報告

急性陰門潰瘍の1例

著者: 松浦亜紀1 竹中秀也1 岸本三郎1 安野洋一1

所属機関: 1京都府立医科大学皮膚科学教室

ページ範囲:P.431 - P.433

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 基礎疾患を持たない41歳,女性に熱発,口腔内アフタ,末梢血中の著明な好中球増多を伴う外陰部の再発性,多発性潰瘍が出現した.組織全体に棚密な好中球浸潤を認めた.急性陰門潰瘍のうち,Behçet病の部分症状の可能性を考え,Behçet病に準じてステロイドの全身投与にて治療を行ったところ著効し,寛解に至った.Behçet病の診断基準を満たさず,症状名として急性陰門潰瘍とした.今後の再発や,他の症状の出現の可能性があり,慎重な経過観察が必要と考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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