icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科56巻6号

2002年05月発行

文献概要

症例報告

体幹に大型の環状紅斑を呈したサルコイドーシスの1例

著者: 岩井千華1 乾重樹1 中島武之1 小阪博1 板見智1 吉川邦彦1

所属機関: 1大阪大学大学院医学系研究科分子病態医学皮膚科学講座

ページ範囲:P.438 - P.440

文献購入ページに移動
 65歳,女性.背部を中心に,径2〜10cmまでの淡紅色の環状の紅斑を多発した局面型サルコイドーシスを経験した.血清中のLDH,リゾチーム,ACEは上昇していた.ツベルクリン反応は陰性.病理組織学的には真皮全層に乾酪壊死を伴わない小型の類上皮細胞性肉芽腫が島状に散在していた.神経症状は認められないものの,Hansen病との鑑別が必要と考えた.PGL−1に対する血清反応検査,皮膚組織抽出DNAを用いたPCR法による癩菌DNA検索を実施し,これを否定した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?