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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科56巻6号

2002年05月発行

文献概要

症例報告

胃癌患者に発症した丘疹—紅皮症(太藤)の1例

著者: 渡辺雅子1 木村鉄宣2 村澤章子1

所属機関: 1北海道勤労者医療協会中央病院皮膚科 2札幌皮膚病理研究所

ページ範囲:P.445 - P.447

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 71歳,男性.初診の3か月前より頸部に瘙痒を伴う紅色丘疹が出現し,徐々に全身に広がった.臨床症状および病理組織学的所見より丘疹—紅皮症(太藤)と診断した.ステロイド剤外用,抗ヒスタミン剤内服,スキンケアによって皮膚症状は改善したが,胃癌の進行により死亡した.丘疹—紅皮症の発症に胃癌の直接的な関与は考えにくかったが,過去の報告でも丘疹—紅皮症(太藤)と悪性腫瘍の合併した症例は多く,本症の経過観察では悪性腫瘍の存在を念頭におく必要があると考えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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