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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科56巻6号

2002年05月発行

文献概要

治療

関節症状に対してエトレチナートが奏効した掌踪膿疱症の2例

著者: 菅原伸幸1 安部正敏1 田村敦志1 石川治1

所属機関: 1群馬大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.473 - P.475

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 症例は高度の関節症状を伴った55歳と40歳の掌蹠膿疱症の女性患者.単純X線像にて2症例ともに右胸鎖関節部と左胸鎖関節部,仙腸関節部に骨硬化像を認めた.両症例の関節症状は非ステロイド系抗炎症剤の内服に抵抗性であったが,エトレチナート内服により,皮疹および関節症状は改善した.エトレチナートは催奇形性,口唇炎,口角炎などの副作用の点から,掌蹠膿疱症に対してはやや使用しにくい薬剤であるが,関節症状の強い症例に対しては試みる価値のある治療薬と考えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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