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海外生活16年—出会った人・学んだこと・17
著者: 神保孝一1
所属機関: 1札幌医科大学皮膚科
ページ範囲:P.476 - P.476
文献購入ページに移動ハーバ—ド大学医学部皮膚科学講座におけるレジデントの研修(その9)
女性のチーフレジデントとBarbara Gilchrest教授
Barbara Gilchrestは1971年にハーバード大学医学部を卒業し,その後MGHでチーフレジデントとなり,助教授まで昇進し,最終的に1985年,ボストン大学皮膚科学講座の主任教授となった.
彼女はMGHでのレジデント時代,リサーチフェローとしても研究のトレーニングを受けた.私は,彼女のレジデント研修時代に彼女と皮膚科学の研究活動について話し合う機会をしばしば持った.その中で私は,彼女がメラノサイト生物学の研究に興味を持っていることを知った.彼女は,私がMGHを去るときに私の撮ったメラノサイトの電顕写真を記念として壁に飾りたいと希望した.10年後,彼女と国際学会で会ったとき,私はBarbaraが皮膚科学会で将来性のある研究者として注目を浴びていることを誉に思っていると話したが,彼女は「自分はまだあなたの研究レベルまで達していない」と謙遜し,10年前に私があげた電顕写真を壁に貼り,いつもメラノサイトについて考えていると話していた.
女性のチーフレジデントとBarbara Gilchrest教授
Barbara Gilchrestは1971年にハーバード大学医学部を卒業し,その後MGHでチーフレジデントとなり,助教授まで昇進し,最終的に1985年,ボストン大学皮膚科学講座の主任教授となった.
彼女はMGHでのレジデント時代,リサーチフェローとしても研究のトレーニングを受けた.私は,彼女のレジデント研修時代に彼女と皮膚科学の研究活動について話し合う機会をしばしば持った.その中で私は,彼女がメラノサイト生物学の研究に興味を持っていることを知った.彼女は,私がMGHを去るときに私の撮ったメラノサイトの電顕写真を記念として壁に飾りたいと希望した.10年後,彼女と国際学会で会ったとき,私はBarbaraが皮膚科学会で将来性のある研究者として注目を浴びていることを誉に思っていると話したが,彼女は「自分はまだあなたの研究レベルまで達していない」と謙遜し,10年前に私があげた電顕写真を壁に貼り,いつもメラノサイトについて考えていると話していた.
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