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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科56巻7号

2002年06月発行

文献概要

今月の症例

全身性エリテマトーデスを発症した一卵性双生児姉妹例

著者: 青山久美1 安部正敏1 田村敦志1 石川治1 岡田克之2

所属機関: 1群馬大学医学部皮膚科学教室 2桐生厚生総合病院皮膚科

ページ範囲:P.495 - P.497

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 全身性エリテマトーデスを発症した一卵性双生児姉妹例.症例1は27歳,女性.1996年頃より発熱,両頬部,前胸部の紅斑,手関節痛が出現.精査にてsubclinical Sjögren症候群を合併したSLEと診断した.症例2は27歳,女性.1998年頃より手掌,顔面の紅色皮疹,発熱,関節痛が出現.精査にてsubclinical Sjogren症候群を合併したSLEと診断した.HLAタイピングは両者とも完全に一致していた(A2,A24,B52,B59,CW1,DR15).SLEの発症原因はいまだ不明であるが,主に遺伝的因子と環境的因子が関与していると考えられている.膠原病の家族内発症は少ないが,自験例はほぼ同時期にSLEを発症し,臨床像も極めて類似していたことより,遺伝的因子の重要性を示唆する症例であると思われた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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