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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科56巻7号

2002年06月発行

文献概要

今月の症例

Mycophenolate mofetilが奏効した尋常性天疱瘡の1例

著者: 安西秀美1 天谷雅行1 大山学1 谷川瑛子1 田中勝1 西川武二1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.498 - P.502

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 37歳,男性.7年来の尋常性天疱瘡に対してプレドニゾロン(PSL)投与中.シクロホスファミドやシクロスポリンの併用,血漿交換療法を試みたが,PSLを20mg/日以下まで減量すると,皮疹・粘膜疹の再燃を繰り返した.1998年12月,5回目の再燃に対してPSL 80mg/日を3日間投与後,PSL 40mg/日にミコフェノレートモフェチル(mycophenolate mofetil;MMF)2g/日の併用を開始した.約2週間で皮疹は軽快し,約8週後より抗デスモグレイン(Dsg)3,Dsg1抗体価が低下し,抗体産生抑制作用が認められた.MMF併用開始後1年半を経過し,PSLは10mg/日まで減量したが,寛解期を維持し,特に重篤な副作用は認められない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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