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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科56巻7号

2002年06月発行

文献概要

症例報告

肺線維症にカリニ肺炎を合併した全身性強皮症の1例

著者: 越後岳士1 石井貴之1 古瀬忍1 谷内克成1 佐藤伸一1 竹原和彦1 安井正英2

所属機関: 1金沢大学大学院医学系研究科循環医科学専攻血管分子科学講座皮膚科学 2金沢大学大学院医学系研究科循環医科学専攻血管分子科学講座内科学第3

ページ範囲:P.503 - P.506

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 38歳,女性.全身性強皮症に対し3か月前よりプレドニゾロン30mg/日の内服治療を開始し,プレドニゾロン20mg/日に減量していたところ,37℃台の発熱,乾性咳漱,呼吸困難が出現した.胸部単純X線写真では肺野にびまん性に間質性陰影が増強し,動脈血酸素分圧が57.8mmHgと低下していたため,直ちにステロイドパルス療法とST合剤,抗生剤,抗真菌剤の投与を開始した.気管支肺胞洗浄液よりニューモシスチス・カリニDNA(PCR法)が検出されたためカリニ肺炎と診断し,ST合剤治療量(9錠)のみを継続したところ軽快した.現在,ST合剤予防量を内服中である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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