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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科56巻7号

2002年06月発行

文献概要

症例報告

妊娠中に生じた成人発症Still病の1例

著者: 佐藤香織1 長井泰樹1 草間美紀1 松下哲也1 江畑俊哉1 新村眞人1 平本淳2 茂木真3

所属機関: 1東京慈恵会医科大学皮膚科学講座 2東京慈恵会医科大学総合診療部 3東京慈恵会医科大学産婦人科学講座

ページ範囲:P.518 - P.520

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 27歳,女性.妊娠15週,初産婦.2000年4月下旬より38℃台の発熱,関節痛,両上肢,大腿部に紅斑が出現した.発熱,紅斑の出没は続き食欲不振となったため5月15日に入院した.39℃以上,1週間以上続く発熱,関節痛,筋肉痛,発熱と同時に出現し,解熱とともに消退する紅斑,肝機能障害,フェリチン高値,抗核抗体陰性などから成人発症Still病を疑いプレドニゾロン10mg/日より治療を開始した.しかし,60mg/日まで増量したが発熱はおさまらず,ステロイドパルス療法(メチルプレドニゾロン1,000mg/日,3日間)を行った.その5日後,人工妊娠中絶を施行し,症状は消退した.その後は再燃はしていない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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