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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科56巻7号

2002年06月発行

文献概要

症例報告

四肢に多発した壊疽性膿皮症の1例

著者: 小林誠一郎1 田島麻衣子1 三宅亜矢子1 伯野めぐみ1 谷川瑛子1 天谷雅行1 西川武二1 服部邦之2

所属機関: 1慶應義塾大学医学部皮膚科学教室 2高岡市民病院皮膚科

ページ範囲:P.529 - P.531

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 24歳,男性.初診約2か月前より四肢に毛嚢炎様皮疹が出現し,急速に拡大,潰瘍化した.初診時,大豆大〜鶏卵大までの膿瘍,穿掘性潰瘍が四肢に広範囲に多発していた.プレドニゾロン単独投与にて軽快せず,シクロスポリンを併用し,潰瘍は徐々に上皮化した.合併症を認めない壊疽性膿皮症の広範囲発症例は比較的稀である.今後,合併症が出現する可能性もあり,十分な経過観察が必要と思われた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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