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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科56巻7号

2002年06月発行

文献概要

症例報告

多発性脳内血管腫を併発した海綿状血管腫症の1例

著者: 齋藤寛幸1 川口雅一1 石澤俊幸1 青木武彦1 三橋善比古1 近藤慈夫1 伊藤義彦2

所属機関: 1山形大学医学部皮膚科学教室 2皮膚科明石医院

ページ範囲:P.547 - P.549

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 38歳,女性.8歳時,左眉毛部外側に青色調を呈する小指頭大の軟らかい皮下腫瘤が出現した.その後,右側腹部に鶏卵大,右下腿に小豆大,左眉毛上部正中側に小指頭大の同様腫瘤が出現.切除したところ,組織はすべて海綿状血管腫であった.他臓器の血管腫の併発を疑い,全身検索したところ,脳内に多発性の血管腫を認めた.以上からfamilial cavernous angiomatosisの孤発例,またはnon familial cavernous angiomatosis(仮称)と診断した.これまで報告されている皮膚と皮膚以外の臓器に血管腫を併発する血管腫症と自験例を比較検討した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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