icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科56巻7号

2002年06月発行

文献概要

症例報告

頬部に生じた平滑筋肉腫の1例

著者: 大島治子1 内海雅子1 竹村卓也1 加藤雪彦1 大井綱郎1 古賀道之1 野本猛美2 渡辺克美2

所属機関: 1東京医科大学皮膚科学講座 2東京医科大学形成外科学講座

ページ範囲:P.553 - P.556

文献購入ページに移動
 33歳,男性.初診の約11か月前より左頬部に軽い疼痛を伴う皮疹が出現し,増大したため当科を受診.初診時,左頬部に17×17mmの境界明瞭な下床と可動,皮膚と癒着している皮内〜皮下の硬結を認める.硬結上に直径5mm大の黒褐色調の隆起と5×7mm大の紅色丘疹を認めた.生検にて平滑筋肉腫と診断し,拡大切除,動脈皮弁術を施行した.組織は,真皮上層から深層にかけて紡錘形の核を有する線維芽細胞様の腫瘍細胞が真皮内に増生し,SMA(+),CD34(—),CD68(—),デスミン(+).術後10か月を経過するも局所再発,転移なし.頬部発生例の報告は稀である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?