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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科56巻8号

2002年07月発行

文献概要

症例報告

マレイン酸チモロールおよびフマル酸ケトチフェン点眼液による接触皮膚炎の1例

著者: 高瀬早和子1 奥田浩人1 荒川明子1 堀口裕治1

所属機関: 1大阪赤十字病院皮膚科

ページ範囲:P.621 - P.623

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 82歳,女性.緑内障のためマレイン酸チモロール点眼液を使用中に眼瞼周囲に紅斑が出現した.βブロッカー点眼液の接触皮膚炎と考え,マレイン酸チモロール,塩酸カルテオロールおよび塩酸ベフノロールの3剤でパッチテストを施行したところ,マレイン酸チモロールのみに陽性であった.点眼液を塩酸カルテオロールに変更し,症状は改善していたが,1か月後,再び同症状が出現した.数日前より新たにフマル酸ケトチフェン点眼液を使用していたという.そこで,フマル酸ケトチフェンでパッチテストを施行したところ陽性であった.マレイン酸チモロールおよびフマル酸ケトチフェン両剤に対する接触皮膚炎と診断した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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