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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科56巻8号

2002年07月発行

文献概要

症例報告

フッ化水素酸による化学熱傷の2例

著者: 伊藤治夫1 菊池麻紀1 繁益弘志1 原田敬之1 木下茂美2 大山克巳3

所属機関: 1東京女子医科大学附属第二病院皮膚科 2北千住皮フ科クリニック 3大山皮膚科

ページ範囲:P.633 - P.635

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 症例1は45歳,男性.作業中プラチナ製指輪の表面洗浄の目的でフッ化水素酸溶液を使用し右第4,5指に付着.症例2は35歳,男性.タイル洗浄剤の製造過程でフッ化水素酸溶液が右第2,3,4指に付着.症例1においてデブリードマンの際に得られた標本について病理学的検討を行い,表皮から真皮全層,脂肪織に及ぶ壊死,変性を認めた.2例とも治療法としてデブリードマン後のグルコン酸カルシウム溶液の温浴が有効と思われた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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