icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科56巻8号

2002年07月発行

症例報告

陰茎縫線嚢腫の1例

著者: 茂木精一郎1 高橋亜由美1 田村敦志1 石川治1

所属機関: 1群馬大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.636 - P.638

文献概要

 10歳,男児.外尿道口の腹側の正中からやや右側にかけて,陰茎縫線に接して結節を認めた.病理組織学的に真皮内に単房性の嚢腫を認め,嚢腫壁は重層円柱上皮ないし重層立方上皮で構成され,断頭分泌を認めた.臨床的,組織学的所見より陰茎縫線嚢腫と診断した.陰茎縫線嚢腫は陰茎の腹側の縫線上に生じる比較的稀な嚢腫である.発生起源の違いから,陰茎縫線嚢腫と傍外尿道口嚢腫に分類されている.両者の臨床的,組織学的相違について過去の報告例を検討し,考察を加えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら