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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科56巻8号

2002年07月発行

文献概要

症例報告

皮下小結節を呈したMerkel細胞癌

著者: 永井弥生1 大野順弘2 曽我部陽子3

所属機関: 1利根中央病院皮膚科 2利根中央病院病理科 3群馬大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.648 - P.650

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 60歳,女性.初診約1か月前より右頬部に皮下結節が出現し,しだいに増大した.初診時,小指頭大の境界明瞭な皮下結節を認めた.組織学的に真皮中層から皮下にかけて腫瘍塊を認め,卵円形の核を有する腫瘍細胞が胞巣状,一部索状を呈して増殖していた.免疫組織学的にNSE,サイトケラチン陽性.拡大切除を施行し,経過観察中.本症において皮下結節を呈する例も散見されており,顔面に生じる皮下結節の鑑別診断の1つとして留意すべきと思われた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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