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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科56巻8号

2002年07月発行

文献概要

症例報告

Bowen様丘疹症との鑑別を要した色素性尖圭コンジローマの1例

著者: 山田元人1 安立あゆみ1 加藤陽一2 平岩厚郎3 富田靖1

所属機関: 1名古屋大学大学院医学研究科機能構築医学専攻皮膚病態学 2厚生連安城更生病院皮膚科 3平岩皮膚科医院

ページ範囲:P.654 - P.657

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 29歳,男性.陰茎と下腹部の多発する黒色丘疹を主訴に来院.臨床的には典型的bowenoid papulosisであったが,病理組織学的には尖圭コンジローマであり,ウイルス学的検索でも尖圭コンジローマの病因ウイルスであるヒト乳頭腫ウイルス6型DNAが検出された.筆者らは本症例をcon—dyloma acuminatum with pigmented papular lesionsの1例として報告した.皮疹からは,bowenoid papulosisと診断される症例でも,ヒト乳頭腫ウイルス6型による,尖圭コンジローマとすべき症例がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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