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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科56巻8号

2002年07月発行

文献概要

治療

Medial plantar flapにて再建した足底悪性黒色腫の3例

著者: 青柳哲1 加藤直子1 菅原弘士1 黛真理子1 皆川英彦2

所属機関: 1国立札幌病院皮膚科 2北海道大学大学院医学研究科高次診断法療学専攻機能回復医学/形成外科学

ページ範囲:P.661 - P.664

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 症例1は53歳,男性.約10年前に左足底の黒色皮疹,2か月前に左鼠径部の腫瘤が出現した.組織学的所見と全身精査の結果から,pT4bN2aM1b,stage IVの悪性黒色腫と診断した.症例2は63歳,女性.約1か月前に右足底の黒色皮疹に気づいた.組織学的にはthickness 1.9mm,level IVの黒色腫であった.症例3は67歳,男性.約7年前に右足底の黒色皮疹に気づき,1か月前より隆起してきた.組織学的にはthickness 1.8mm,level IVの黒色腫であった.3症例とも病変部から3cm離して足底腱膜上で切除し,medial plantar flapにて再建した.術後,3症例とも皮弁は良好に生着し,術後歩行には支障をきたしていない.踵部に生じた悪性黒色腫に対する再建法について考察する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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