患者:62歳,女性.
初診:1998年7月27日.
雑誌目次
臨床皮膚科56巻9号
2002年08月発行
雑誌目次
カラーアトラス
原著
多剤併用抗HIV療法とAIDS関連Kaposi肉腫
著者: 赤城久美子 , 小尾麗子 , 林さなえ , 味澤篤 , 今村顕史 , 根岸昌功 , 増田剛太
ページ範囲:P.687 - P.691
1997〜2000年末までに東京都立駒込病院にて経験したAIDS関連Kaposi肉腫(AIDS-KS)9例について,臨床経過を検討した.全例日本人男性で平均年齢42歳,HIV感染経路は同性間性的接触6例,異性間性的接触1例,不明2例であった.9例中8例で多剤併用抗HIV療法を行っており,15か月以上内服を継続している5例はKSがすべて消退した.日和見感染症などのため抗HIV療法を短期間で中止した2症例はKSが悪化して死亡した.AIDS-KSへの対処の1つとして,抗HIV療法による経過観察が考えられる.
瘙痒の程度の新しい判定基準を用いた患者日誌の使用経験
著者: 川島眞 , 原田昭太郎 , 丹後俊郎
ページ範囲:P.692 - P.697
瘙痒は慢性蕁麻疹,アトピー性皮膚炎をはじめ,種々の皮膚疾患の主要な症状の一つであるが,その客観的な評価は難しい.われわれは瘙痒の評価法として,新しい5段階評価による判定基準に基づいた患者日誌による痒みの評価を,新規抗アレルギー剤(一般名:塩酸フェキソフェナジン)の慢性蕁麻疹に対する用量検索試験で実施した.その結果,同剤の1回投与量60mg群および120mg群では,10mg群に比べ有意なスコア減少が確認できた.また,従来行われてきた医師による全般改善度評価の結果ともよく一致していた.患者日誌による評価は,簡便かつ経目的推移の評価も可能であり,われわれは蕁麻疹のみならずアトピー性皮膚炎やその他の瘙痒性皮膚疾患でも同様の評価を実施した.患者日誌による瘙痒の評価は,さまざまな瘙痒性皮膚疾患において日常診療上も十分に使用することが可能と考えた.
今月の症例
先天性無トランスフェリン血症に伴うヘモクロマトーシスの1例
著者: 上田周 , 有川順子 , 石黒直子 , 川島眞 , 川上義
ページ範囲:P.698 - P.700
43歳,女性.6歳頃より低色素性貧血が出現し,10歳時に無トランスフェリン血症と診断され,17歳まで輸血,乾燥血漿,17歳よりアポトランスフェリン製剤を投与されていた.35歳頃より両下腿に色素沈着が出現し,某病院皮膚科で生検の結果,真皮にヘモジデリンの沈着を指摘された.1997年6月頃より右手関節に淡い色素斑を認め,徐々に拡大したため当科を受診した.病理組織学的には真皮中層から脂肪織にかけてびまん性に褐色の沈着物を認め,同物質は鉄染色で陽性を示し,手関節部の色素斑も無トランスフェリン血症に伴うヘモクロマトーシスと診断した.
プロテウス症候群の1例
著者: 佐藤友隆 , 畑康樹 , 福永麻紀 , 稲積豊子 , 大畑恵之 , 谷川瑛子 , 仲弥 , 西川武二
ページ範囲:P.701 - P.704
33歳,男性.本邦10例目となるプロテウス症候群.左大腿リンパ管炎,左外腸骨静脈閉塞にて整形外科に入院中両鼠径部,左腋窩の皮疹と左足底の腫瘤について,当科依頼された.顔面の多発性外骨腫,巨指および巨趾が幼少時より認められ,成長に伴い側彎症,片側肥大が出現した.13歳時,過成長に伴う肥大のため左前腕および左栂趾切断の既往がある.家族に同症は認めない.両鼠径部と左腋窩に暗褐色の疣状または乳頭腫状の局面,左足底には脳回転状の手拳大腫瘤を認めた.組織はそれぞれ疣状表皮母斑と結合組織母斑に一致し,全身所見と併せてプロテウス症候群と診断した.足底の結合組織母斑はプロテウス症候群に伴うことが多く,全身の診察が必要である.
症例報告
無汗性外胚葉形成不全症の1例
著者: 下村裕 , 青木宣明 , 田中英一郎 , 伊藤明子 , 伊藤雅章
ページ範囲:P.705 - P.707
49歳,男性,両親に血族結婚なし.全身の乏汗,頭髪の乏毛,歯牙形成不全および掌蹠のびまん性角化を認め,皮膚生検所見で汗腺の低形成を確認した.また,患者の長女に頭髪以外の同様の症状を認めた.以上の所見から無汗性外胚葉形成不全症と診断し,3つの遺伝子について解析したが,病的変異は検出されなかった.
右足の蜂窩織炎から発症した劇症型A群レンサ球菌感染症の1例
著者: 稲垣克彦 , 朝元有美 , 伴野純代
ページ範囲:P.708 - P.711
65歳,男性.3日前より右足の疼痛,腫脹が出現,当院整形外科を受診し内服抗生剤を投与されたが改善なく,右下肢全体に腫脹が拡大し,右足背一面に弛緩性水疱を伴う暗紫紅色斑が出現したため当科へ紹介された.初診時検査にて,白血球16,300/mm3, CRP 52.45mg/dl,BUN67.9mg/dl,Cr4.38mg/dl,血圧86/60mmHgを認めた.これらより,敗血症性ショックおよび急性腎不全と考え,ICUにおける管理のもと,抗生剤の投与,大量輸液,カテコールアミン投与など全身状態の改善に対しての加療を積極的に施行した.入院3日日には全身症状,腎機能ともに改善を認めた.右足背の破れた水疱からA群レンサ球菌が検出され,臨床症状,検査所見などから,“劇症型A群レンサ球菌感染症・疑い診断例”と考えられた.局所はデブリードマン施行後,バイオブレーン貼付などによる保存的治療にて上皮化を待っている.
回帰性リウマチの1例
著者: 岡澤ひろみ , 吉田貞夫 , 川口とし子
ページ範囲:P.712 - P.715
25歳,女性.5年前より手掌,手指などに圧痛を伴う紅斑が出没し,紅斑出現時にはその近くの関節痛を伴うこともあったが間歇期には全く無症状で関節の変形を伴わなかった.病理組織学的には真皮の血管周囲性の炎症細胞浸潤が認められ,ステロイド外用は無効でロキソプロフェンナトリウムの内服が有効であった.以上より回帰性リウマチと診断した.本疾患の本邦報告例を示し若干の考察を加えた.
帯状配列をしたlichen aureusの1例
著者: 安岐敏行 , 三原基之
ページ範囲:P.716 - P.718
13歳,男性,中学生.1995年より左下腿に赤褐色斑が出現し,徐々に拡大し大腿にも出現するようになった.個疹は,褐色の斑とその中の米粒大程度の紅色丘疹からなり,それは硝子圧で退色しないため紫斑と確認した.皮疹は全体として右下肢外側を上下方向に配列していた.組織学的には表皮直下にgrenz Zoneを伴うリンパ球浸潤がみられ,一部毛細血管周囲には赤血球の漏出がみられた.治療は桂枝茯苓丸エキス2包/日の内服とステロイド外用剤の外用を行った.半年でほとんど消退して以後2年間再発はみられない.帯状ないし列序性配列するlichen aureusを文献的に検索したが,これは稀な病態ではなく広範囲に皮疹がみられる場合に多くの症例にみられる所見と考えた.
気管支喘息を合併したWells症候群の1例
著者: 永岡譲 , 神人正寿 , 土屋知子 , 山口素子 , 滝澤三久 , 佐藤佐由里 , 轟葉子 , 守屋修二 , 江藤隆史
ページ範囲:P.720 - P.722
51歳,男性.皮疹は体幹に軽度浸潤を触れる巨大な地図状の蕁麻疹様紅斑であった.臨床検査所見では末梢血の好酸球増多とIgEの高値が認められた.病理組織では真皮から皮下組織にかけて好酸球から中等度に浸潤していた.明確なflame figureは認められなかった.気管支喘息の合併がみられ,プレドニゾロン内服により,末梢血好酸球数とIgE値の正常化とともに皮疹と喘息発作はいったん消退したが,5か月後に皮疹の再発がみられた.本症候群とアレルギー性疾患との関連について若干の考察を加えた.
陰部に生じた好酸球性膿疱性毛包炎
著者: 伏見英子 , 有川順子 , 檜垣祐子 , 川島眞 , 川上理子 , 大河内仁志
ページ範囲:P.724 - P.726
27歳,男性.2週間前より陰茎基部に紅斑,丘疹が出現し,増数,拡大したため当科を受診した.初診時,陰茎基部から陰嚢にかけて,膿疱を伴い,浸潤のある紅斑局面と毛孔一致性の紅色丘疹ないし小結節を認め,瘙痒があった.組織像は毛包とその周囲に稠密な好酸球浸潤があり,毛包壁の破壊を認め,好酸球性膿疱性毛包炎と診断した.プレドニゾロン,次いで塩酸ミノサイクリン,インドメサシンの内服を併用したが若干の軽快にとどまった.きわめて稀な部位に生じた点と,通常奏効するとされる治療で十分な効果が得られず,治療経過からも特異な1例と考えた.
トラニラストが著効した皮下型サルコイドの1例
著者: 前島英樹 , 嶋村祐美 , 白井京美 , 原田晴美 , 番場圭介 , 越後貫理香 , 衛藤光
ページ範囲:P.727 - P.730
62歳,女性,上肢,躯幹に常色の皮下結節を10個認めた.血清リゾチーム値は上昇,血清ACE値は正常で,両側肺門部リンパ節腫脹や肺野病変,心病変,眼病変は認めなかった.トラニラストを内服開始した.3週間内服後,皮下結節はほとんど消失したが薬剤性肝障害と膀胱炎が出現したため内服を中止した.その後,特に治療を行わず皮下結節は消失した.過去10年間に報告された皮下型サルコイド128例の症例中トラニラスト内服例は自験例を含め8例あった.そのうち有効であった6例の投与後の皮疹消失期間までの平均は2.58か月で皮疹出現から消失までの平均期間は6.75か月であった.それに対し経過観察を行った症例のなかで消失までの期間の記載があった10例では,全経過の平均期間が7.8か月であった.トラニラストは皮疹出現後早期に投与すると消失までの期間が短縮できると考えた.
ステロイドパルス療法が有効であった抗ラミニン5瘢痕性類天疱瘡の1例
著者: 稲田幸子 , 小林誠一郎 , 大山学 , 谷川瑛子 , 天谷雅行 , 西川武二 , 松井千尋 , 諸橋正昭 , 坪田一男
ページ範囲:P.731 - P.734
72歳,女性.初診2年前より口腔内びらんが出没し,1年前より喉頭狭窄,瞼球癒着が生じた.1か月前より皮膚に緊満性水疱とびらんが拡大し,呼吸困難も認めたため当科を受診した.病理組織像は表皮下水疱,蛍光抗体直接法で表皮基底膜部にIgGの沈着をみた.1M-NaCl split-skinを用いた間接法でIgG抗体が真皮側と反応した.免疫沈降法にて抗ラミニン5抗体陽性より抗ラミニン5瘢痕性類天疱瘡と診断した.治療はステロイドパルス療法が著効した.一般に抗ラミニン5瘢痕性類天疱瘡は難治性であるが,自験例はステロイドパルス療法およびステロイド単独治療にて速やかに軽快した症例であった.
PUVA-bath療法が奏効した慢性苔癬状粃糠疹の1例
著者: 鈴木やよい , 森田明理 , 磯村厳 , 辻卓夫
ページ範囲:P.736 - P.738
32歳,女性.妊娠を契機に丘疹が発症し,10週で流産後皮疹が増悪した.近医から6か月間ステロイド外用と抗アレルギー薬の投与を行ったが症状が軽快しなかった.名古屋市立大学病院皮膚科を紹介され受診し,慢性苔癬状粃糠疹と診断した.PUVA-bath療法(PUVAバスインバス療法)を行い,計24回,37.0J/cm2照射で,全身の皮疹は改善した.
著明な色素沈着を残した塩酸チクロピジン(パナルジン®)による苔癬型薬疹の1例—固定薬疹との比較
著者: 勝田倫江 , 寺木祐一 , 塩原哲夫
ページ範囲:P.739 - P.742
74歳,男性.臨床的特徴は紅斑消退後に境界明瞭な色素沈着を認め,原因薬剤の再投与によりその色素斑に一致して紅斑が誘発された点である.固定薬疹との臨床的類似性に基づき,自験例と典型的固定薬疹の色素沈着部に浸潤している細胞を免疫組織学的に比較した.自験例の表皮内にはT細胞をあまり認めなかったが,真皮内には多数のT細胞の浸潤を認めた.一方,固定薬疹では表皮内にT細胞を多数認めたが,真皮内にはT細胞は比較的少なかった.従来両疾患は異なったスペクトラムの薬疹と考えられてきたが,両疾患の差は表皮と真皮に存在するエフェクターT細胞の分布の割合を反映しているのではないかと推察した.
インターフェロンαによる皮膚潰瘍の1例
著者: 渡辺洋 , 菊地克子 , 田上八朗 , 佐々木治 , 目黒邦昭
ページ範囲:P.743 - P.746
45歳,男性.慢性骨髄性白血病のためインターフェロンα(以下,IFN—α)の皮下注を4年前より繰り返していたところ,皮下注部位に一致して皮膚潰瘍の発生を何度も生じるようになった.MRIの所見などより保存的治療では治癒は困難と判断し,壊死層除去術,分層植皮術を施行した.機序としては,感染の関与,注射針による物理的損傷の蓄積,創傷治癒遅延/炎症プロセスの修飾などのIFN—αの直接の作用,添加物の作用,cold panniculitisの機序などが考えられた.このような副作用を防止するためには,確実に筋注を行うこと,注射部位をローテートすること,清潔操作に注意すること,室温に戻してから注射することなどが重要であると考えた.
Hydroxyurea投与中にみられた皮膚潰瘍の1例および本邦報告例の検討
著者: 濱直人 , 宮本由香里 , 大塚俊 , 山蔭明生 , 山崎雙次
ページ範囲:P.748 - P.750
62歳,女性.慢性骨髄性白血病(以下,CML)に対し1996年3月よりハイドロキシウレア(以下,HU)1,000〜1,500mg/dl/日にて治療され,2年5か月後の1998年8月,両足踵部に黄白色壊死を付した深い有痛性潰瘍が出現した.HU中止により潰瘍は急速に治癒したことより,HUに起因する皮膚潰瘍と考えた.組織所見では血管炎はみられなかったが血管周囲にリンパ球を主体とする炎症細胞浸潤,血管壁の肥厚,血管内腔の閉塞を認め,蛍光抗体直接法は陰性であった.以上より,潰瘍形成にはHUによる何らかの血管障害が関与している可能性が考えられた.
Acral persistent papular mucinosisの1例
著者: 石川博康 , 熊野高行 , 玉井克人
ページ範囲:P.752 - P.754
症例は53歳,男性.初診約5年前より両前腕から手背にかけて,自覚症状のない半米粒大までの白色小結節が出現し徐々に増多.病理組織学的に真皮上層にヒアルロン酸を主体とするムチンの沈着を認めた.高血圧症,脳梗塞,早期胃癌の合併を認めるが甲状腺機能異常症などはなく,特徴的臨床像と併せ皮膚ムチン沈着症の新しい疾患概念であるacral persistent papular mucinosisと診断した.
Atypical fibroxanthomaの1例
著者: 加茂統良 , 奥窪美佳 , 近藤眞史 , 伊東顕 , 上田正登 , 市橋正光 , 橘真由美
ページ範囲:P.755 - P.757
65歳,男性の鼻下方に生じ,急速に増大した隆起性結節.腫瘍は線維芽細胞様細胞と組織球様細胞よりなり,異型性を有するものの,周囲との境界が明瞭で浸潤傾向に乏しく,真皮に限局していることからatypical fibroxanthomaと診断した.Atypical fibroxanthomaは悪性線維性組織球腫など組織球由来の腫瘍との鑑別が問題となることが多いが,それ以外にも臨床的,組織学的に類似した腫瘍は多い.好発部位は高齢者の顔面あるいは若年者の四肢であり,それらの部位に結節,腫瘤をみた場合に念頭に置くべき腫瘍の一つと考えた.
趾間に生じた表皮嚢腫
著者: 小林眞理 , 重枝明子 , 平田順子 , 繁益弘志 , 原田敬之
ページ範囲:P.758 - P.760
34歳,女性.約3年来,右足にしこりが生じ,徐々に増大してきた.初診時,右第1趾間に皮下結節が触知され,epidermal inclusion cystや神経鞘腫などが疑われた.超音波画像検査にて,境界の比較的明瞭な低エコーの塊状物が,また造影CT検査にて軟部組織様輝度の塊状物が描出された.画像上,瓢箪型の形状が予測された.全摘術を施行し,三房性で被膜を有する腫瘍塊が得られた.病理組織学的には表皮嚢腫様構造を成し嚢腫壁には粗大顆粒や不全角化がみられた.しかしホルマリン標本を用いた免疫染色ではヒト乳頭腫ウイルスを検出できなかった.日常ありふれた表皮嚢腫であるが,趾間に発生したという報告は稀であり,そのため診断が困難であったり,不整形で摘出に注意を要する場合もあると考えられた.
放射線照射部位に生じた悪性線維性組織球腫の1例
著者: 石橋正史 , 佐藤友隆 , 永尾圭介 , 杉浦丹
ページ範囲:P.762 - P.764
70歳,女性.30年前に左乳癌のため乳房切除術および放射線照射をした左前胸部に径12mmの紅色,ドーム状に隆起する腫瘤が生じた.組織学的所見では,真皮浅層から皮下脂肪織にかけて腫瘍細胞が稠密に増殖し,一部で筋付近まで浸潤していた.腫瘍細胞は線維芽細胞様細胞と泡沫状の組織球様細胞であり,storiform patternがみられ,核分裂像,多核巨細胞も散見された.悪性線維性組織球腫と診断し,肋骨の一部と肋間筋の一部を含め拡大切除術を施行した.乳癌放射線照射後の悪性線維性組織球腫の報告例は少なく,本症と放射線照射との関連について考察を加えた.
多発性筋炎に合併した男性乳癌の1例
著者: 小坂祥子 , 川原田晴通 , 安原尚昭 , 藤本和久 , 雪吹周生 , 飯田信也 , 川名誠司
ページ範囲:P.765 - P.768
60歳,男性.2年前より多関節痛があり,筋原性酵素の上昇,筋生検所見より多発性筋炎と診断された.プレドニゾロン1日5mg内服で筋症状はコントロールされていたが,半年後より右乳輪に腫瘤が出現した.乳癌(N4N1M0 Stage IIIB)の診断にて,乳癌温存乳房切除術を施行された.術後9か月現在,化学療法,ホルモン療法にて生存している.乳癌治療による多発性筋炎の症状,データの変動は認めなかった.皮膚筋炎と乳癌との合併の報告例は,本邦では11例あり,いずれも女性例であった.多発性筋炎と乳癌の合併例および,男性乳癌の症例は本症例のみであった.
硬化性萎縮性苔癬に発生した有棘細胞癌の1例
著者: 高理佳 , 小林昌和 , 清水聡子 , 陳科栄
ページ範囲:P.769 - P.771
73歳,女性.右肩甲部と外陰部に,瘙痒を伴う白色の萎縮性局面が出現した.いずれも病理組織学的に,硬化性萎縮性苔癬と診断し,ステロイド剤外用にて加療していた.約15か月後,右大陰唇の白色局面に栂指頭大の腫瘤を形成した有棘細胞癌が出現した.全身検索の結果,転移を示唆する所見を認めず,切除後の再発を認めない.
連載
Clinical Exercises・113—出題と解答
著者: 片山一朗
ページ範囲:P.715 - P.715
225
30歳,女性.昨日の夜より痒みを伴う紅斑が腋窩,鼠径部,肘窩部に出現してきた.子供の頃マーキュロクロームにかぶれたことがある.全身状態は良好である.問診上,昨日の昼,蛍光灯が破損し,ガラス片を掃除した.皮膚パッチテストで陽性となる可能性のある物質は以下のどれか.
A:パラフェニレンジアミン(PPD)
海外生活16年—出会った人・学んだこと・20
著者: 神保孝一
ページ範囲:P.775 - P.776
Fitzpatrick教授の皮膚科学研究・教育・臨床活動とその基本的考え方
Fitzpatrick教授は,32歳にしてオレゴン大学医学部皮膚科主任教授として(米国最年少の教授)就任した(1952年より1958年までの6年間).その後1959年よりハーバード大学医学部皮膚科学講座の主任教授および名誉教授として現在も活躍中である.Fitz—patrick教授の研究の活動の主たるものは「メラニン形成/色素異常症/メラノーマ」であり,その研究の糸口を作ったのは1946年より2年間米国メリーランド州陸軍医学研究所生化学部門にて研究活動を始めたこと,およびその後,ポートランド州のオレゴン大学医学部での研究生活,さらには1958年より1年間米国オックスフォード大学ラデクリフ病院生化学部門に留学し,研究活動を行ったことに由来する.1949年にメラニン生成酵素であるチロシナーゼの生化学的研究をA.Lerner教授(元エール大学皮膚科学主任教授でFitzpatrick教授とはオレゴン大学当時教授,助教授としての同僚関係があった)と共著で,さらに久木田淳元東京大学皮膚科教授と毛髪サイクルとチロシナー活性の変動などを報告し,メラノジェネシスの研究における世界的リーダーとして活躍する糸口をつかんだ.しかし,ハーバード大学からの研究は,主として一年間故清寺眞,元東北大学皮膚科学教授とともに英国オックスフォード大学にて研究留学したときにメラノソームの単離に成功し,メラノソーム生合成機序を報告したことから始まる.
オレゴン大学医学部皮膚科学主任教授以来,久木田教授をはじめ多くの日本人がFitzpatrick教授のもとに留学したが,そのなかには皮膚科医のみならず内科医,生化学者,生物学者,病理学者など約40名近くと多数の人々がいた.このように多数の日本人研究者がFitzpatrick教授の門下生として日本のみならず世界の皮膚科学研究の発展に貢献された.さらに日本皮膚科学会の創設者である土肥慶蔵教授を記念する土肥記念交換講座の設立を日本皮膚科学会に提唱した.しかし,Fitzpatrick教授の門下生のうち研究活動に従事した弟子のなかで生粋の米国人はきわめて少ない.この点,同じような年齢でしかも,同時代に同じ研究を行ったLerner教授とはきわめて対照的である.Lerner教授には基礎研究を行っている門下生が多数おり,かなりの者が現在でも国際的な研究活動を行い活躍している.しかし,Fitzpatrick教授には臨床活動を主体とした米国人の弟子は多数おり,代表的な皮膚科医として現ハーバード大学皮膚科主任教授であるJ.Parrishおよび臨床部門でのチーフであるA.Sober教授などが挙げられる.
治療
グリセオフルビンが奏効した肥大性扁平苔癬
著者: 永井弥生
ページ範囲:P.772 - P.774
81歳,男性.初診8か月前より腰部,両下肢に結節が出現.初診時,両下肢,腰部に暗紫紅色の隆起性角化性結節が多発していた.組織学的には過角化,表皮肥厚,乳頭腫症と液状変性および真皮上層の帯状の単核球浸潤を認めた.ステロイド外用を約2年間行ったが結節は不変であった.グリセオフルビン1日375mg内服を開始したところ,1か月後より結節は改善傾向を認め,4か月内服にて色素沈着,脱失を残して扁平化した.扁平苔癬に対するグリセオフルビンの有効性はこれまでも報告されており,試みてみるべき治療の一つと思われた.
印象記
「第63回Annual meeting of the Society for lnvestigative Dermatology(SID)」に参加して
著者: 大山学
ページ範囲:P.779 - P.780
「第63回Annual meeting of theSociety for Investigative Dermatology」が,去る5月14日〜18日まで米国ロサンゼルスのセンチュリーシティーにおいて開催されたので,ここに印象をまとめたい.
今回のSIDミーティングは,ジェファーソン医科大学のUitto教授を会頭とし,映画ファンにはおなじみの20世紀フォックススタジオのすぐ近くに位置するThe Century Plaza Hotelで行われた.Century Cityはあの有名なBevery Hillsの隣町であり,行きゆく人も車も心なしか今まで訪れたことのある米国の他の都市に比べゴージャスであり(従って安全であり),ホテル自体もスパなどを備えた学会には少しもったいないくらいのロケーションであった.学会前目に到着した筆者らはテロの影響か,かなり入国審査に時間がかかったが無事入国し,空港から晴天のカリフォルニアのハイウェイを車でいくこと約30分で会場ホテルに到着.コンベンションホールも,昨年の開催地ワシントンDCの会場に比べてゆったりとした作りで学会への期待がふくらんだ.
基本情報
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特集 臨床皮膚科—最近のトピックス
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特集 小児の皮膚疾患
25巻12号(1971年12月発行)
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特集 基底膜
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23巻11号(1969年11月発行)
23巻10号(1969年10月発行)
23巻9号(1969年9月発行)
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