icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科56巻9号

2002年08月発行

文献概要

原著

多剤併用抗HIV療法とAIDS関連Kaposi肉腫

著者: 赤城久美子1 小尾麗子1 林さなえ1 味澤篤2 今村顕史2 根岸昌功2 増田剛太2

所属機関: 1東京都立駒込病院皮膚科 2東京都立駒込病院感染症科

ページ範囲:P.687 - P.691

文献購入ページに移動
 1997〜2000年末までに東京都立駒込病院にて経験したAIDS関連Kaposi肉腫(AIDS-KS)9例について,臨床経過を検討した.全例日本人男性で平均年齢42歳,HIV感染経路は同性間性的接触6例,異性間性的接触1例,不明2例であった.9例中8例で多剤併用抗HIV療法を行っており,15か月以上内服を継続している5例はKSがすべて消退した.日和見感染症などのため抗HIV療法を短期間で中止した2症例はKSが悪化して死亡した.AIDS-KSへの対処の1つとして,抗HIV療法による経過観察が考えられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?