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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科56巻9号

2002年08月発行

今月の症例

プロテウス症候群の1例

著者: 佐藤友隆1 畑康樹1 福永麻紀1 稲積豊子1 大畑恵之1 谷川瑛子1 仲弥1 西川武二1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.701 - P.704

文献概要

 33歳,男性.本邦10例目となるプロテウス症候群.左大腿リンパ管炎,左外腸骨静脈閉塞にて整形外科に入院中両鼠径部,左腋窩の皮疹と左足底の腫瘤について,当科依頼された.顔面の多発性外骨腫,巨指および巨趾が幼少時より認められ,成長に伴い側彎症,片側肥大が出現した.13歳時,過成長に伴う肥大のため左前腕および左栂趾切断の既往がある.家族に同症は認めない.両鼠径部と左腋窩に暗褐色の疣状または乳頭腫状の局面,左足底には脳回転状の手拳大腫瘤を認めた.組織はそれぞれ疣状表皮母斑と結合組織母斑に一致し,全身所見と併せてプロテウス症候群と診断した.足底の結合組織母斑はプロテウス症候群に伴うことが多く,全身の診察が必要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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