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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科56巻9号

2002年08月発行

文献概要

症例報告

Atypical fibroxanthomaの1例

著者: 加茂統良1 奥窪美佳1 近藤眞史1 伊東顕1 上田正登1 市橋正光1 橘真由美2

所属機関: 1神戸大学医学部皮膚科学教室 2神戸大学医学部病理学教室

ページ範囲:P.755 - P.757

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 65歳,男性の鼻下方に生じ,急速に増大した隆起性結節.腫瘍は線維芽細胞様細胞と組織球様細胞よりなり,異型性を有するものの,周囲との境界が明瞭で浸潤傾向に乏しく,真皮に限局していることからatypical fibroxanthomaと診断した.Atypical fibroxanthomaは悪性線維性組織球腫など組織球由来の腫瘍との鑑別が問題となることが多いが,それ以外にも臨床的,組織学的に類似した腫瘍は多い.好発部位は高齢者の顔面あるいは若年者の四肢であり,それらの部位に結節,腫瘤をみた場合に念頭に置くべき腫瘍の一つと考えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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