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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科56巻9号

2002年08月発行

症例報告

多発性筋炎に合併した男性乳癌の1例

著者: 小坂祥子1 川原田晴通1 安原尚昭1 藤本和久1 雪吹周生2 飯田信也3 川名誠司4

所属機関: 1日本医科大学附属多摩永山病院皮膚科 2日本医科大学附属多摩永山病院内科 3日本医科大学附属多摩永山病院外科 4日本医科大学皮膚科学教室

ページ範囲:P.765 - P.768

文献概要

 60歳,男性.2年前より多関節痛があり,筋原性酵素の上昇,筋生検所見より多発性筋炎と診断された.プレドニゾロン1日5mg内服で筋症状はコントロールされていたが,半年後より右乳輪に腫瘤が出現した.乳癌(N4N1M0 Stage IIIB)の診断にて,乳癌温存乳房切除術を施行された.術後9か月現在,化学療法,ホルモン療法にて生存している.乳癌治療による多発性筋炎の症状,データの変動は認めなかった.皮膚筋炎と乳癌との合併の報告例は,本邦では11例あり,いずれも女性例であった.多発性筋炎と乳癌の合併例および,男性乳癌の症例は本症例のみであった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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