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治療
グリセオフルビンが奏効した肥大性扁平苔癬
著者: 永井弥生1
所属機関: 1利根中央病院皮膚科
ページ範囲:P.772 - P.774
文献購入ページに移動 81歳,男性.初診8か月前より腰部,両下肢に結節が出現.初診時,両下肢,腰部に暗紫紅色の隆起性角化性結節が多発していた.組織学的には過角化,表皮肥厚,乳頭腫症と液状変性および真皮上層の帯状の単核球浸潤を認めた.ステロイド外用を約2年間行ったが結節は不変であった.グリセオフルビン1日375mg内服を開始したところ,1か月後より結節は改善傾向を認め,4か月内服にて色素沈着,脱失を残して扁平化した.扁平苔癬に対するグリセオフルビンの有効性はこれまでも報告されており,試みてみるべき治療の一つと思われた.
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