icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科56巻9号

2002年08月発行

治療

グリセオフルビンが奏効した肥大性扁平苔癬

著者: 永井弥生1

所属機関: 1利根中央病院皮膚科

ページ範囲:P.772 - P.774

文献概要

 81歳,男性.初診8か月前より腰部,両下肢に結節が出現.初診時,両下肢,腰部に暗紫紅色の隆起性角化性結節が多発していた.組織学的には過角化,表皮肥厚,乳頭腫症と液状変性および真皮上層の帯状の単核球浸潤を認めた.ステロイド外用を約2年間行ったが結節は不変であった.グリセオフルビン1日375mg内服を開始したところ,1か月後より結節は改善傾向を認め,4か月内服にて色素沈着,脱失を残して扁平化した.扁平苔癬に対するグリセオフルビンの有効性はこれまでも報告されており,試みてみるべき治療の一つと思われた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら