患 者:出生1日目,女児
家族歴:母親に出生時同症状
現病歴:母体(妊娠36週)の妊娠中毒症のため緊急帝王切開にて出生.低出生体重児(2,152g)のためNICU管理となったが呼吸状態は問題なく哺乳も良好であった.出生時四肢を中心に皮疹を認めた.
雑誌目次
臨床皮膚科57巻1号
2003年01月発行
雑誌目次
カラーアトラス
色素失調症
著者: 木花いづみ , 田島麻衣子
ページ範囲:P.6 - P.7
原著
悪性黒色腫の診断におけるdelayの分析
著者: 竹之内辰也 , 須山孝雪
ページ範囲:P.8 - P.12
悪性黒色腫の早期発見のための啓蒙活動の方向性を探る目的で,1996~2001年までに新潟県立がんセンターで治療した悪性黒色腫患者43名の病歴調査を行い,患者が最初に皮疹に気付いてから黒色腫の診断が下されるまでの期間(delay)についてその要因を分析した.patient delay(皮疹発見~最初の医療機関受診まで)の中央値は24か月(0~120か月)で,露出部発生例と悪性の不安を持たなかった例で延長しており,physician delay(最初の受診~診断確定まで)の中央値は0.3か月(0~26か月)で,結節型の症例で有意に延長していた.現存中の35名に対する聞き取り調査では“悪性黒色腫”の病名を以前から知っていたのは4名(11%)のみであった.大衆向けには黒色腫をはじめとする皮膚癌の存在を広く認識させることがまず必要で,医療者向けには非定型的な形態を呈する黒色腫への注意を喚起すべきと思われた.
今月の症例
乳児の水疱性類天疱瘡の1例
著者: 金原拓郎 , 大槻典男 , 前川尚三 , 中谷茂和
ページ範囲:P.13 - P.16
生後2.5か月,男児.初診の7日前より顎下部に小水疱を伴った浮腫性紅斑が出現し,徐々に手足,体幹にも小豆大の浮腫性紅斑が出現.紅斑上や正常皮膚,掌蹠に緊満性水疱も出現してきた.口腔粘膜疹はなく痒がる動作はみられない.皮膚病理組織では,真皮乳頭に軽度の浮腫を認め,真皮上層の血管周囲に好酸球とリンパ球の浸潤を認める.蛍光抗体直接法では,IgG,C3が基底膜に線状に沈着した.間接法でIgGが基底膜に80倍で陽性であった.split skinで患者血清IgGが表皮側に80倍で陽性.免疫ブロット法で患者IgG抗体は180kDの表皮蛋白と反応した.治療はベタメタゾン(リンデロン(R))0.1mg/kg/日より内服開始.水疱の新生は続き0.4mg/kg/日まで増量したが水疱の新生は続いた.しかし,リンデロン(R)減量中に皮疹は寛解傾向を示し,中止後の現在は水疱の新生はほとんどない.
カエンタケ中毒の1例
著者: 石川博康 , 熊野高行 , 鈴木昌幸 , 熊谷裕昭
ページ範囲:P.17 - P.21
62歳,男性.食用のベニナギナタタケと間違ってカエンタケを誤食したところ,嘔吐,腹痛,水様下痢などの消化器症状に引き続き,翌日には全身の潮紅とともにショック症状が出現した.大量補液と人工透析の併用により,ようやく循環動態の改善をみたが,1週後には骨髄抑制による白血球および血小板の減少を認めた.経過中,顔面の発赤腫脹や難治性口内炎,回復期での掌蹠の膜様落屑と脱毛などきわめて特異的な皮膚粘膜症状を呈した.カエンタケの毒素成分は長年不詳であったが,mycotoxinとして有名なtrichothecene類であることが昨年解明された.カエンタケ中毒は本邦で6件発症し,患者10例中2例が死亡している.救命にはキノコの十分な鑑別と初期医療での大量補液が重要である.
症例報告
紙様児を伴った先天性皮膚欠損症の1例
著者: 宮岡由規 , 広瀬憲志 , 滝脇弘嗣 , 荒瀬誠治
ページ範囲:P.24 - P.27
生後1日目の男児.一卵性双生児の健常児として出生した.他児は紙様児であった.出生時より側腹部に,ほぼ左右対称に比較的広範な硬く触れる剣創状の萎縮性瘢痕と,それを放射状に取り巻く紅斑と血管拡張を認めた.瘢痕辺縁部では拡張した毛細血管が豊富にみられた.臨床像より先天性皮膚欠損症と診断した.ほかの奇形の合併や明らかな遺伝的背景はなかった.自験例はFrieden 5群に相当する症例であり,現在まで報告されている本邦における多胎の先天性皮膚欠損症は自験例を含め10例しか報告がなく,きわめて稀な疾患である.
「そば」による食物依存性運動誘発アナフィラキシー(FDEIA)の1例
著者: 長谷川道子 , 安部正敏 , 田村敦志 , 曽我部陽子 , 石川治
ページ範囲:P.28 - P.30
「そば」による食物依存性運動誘発アナフィラキシー(food-dependent exercise-induced anaphylaxis)と診断した,23歳,女性例を報告した.夕食に「そば」を食べた後に運動をしていたところ,顔面の腫脹,膨疹,腹痛,意識消失が出現し,救急病院に搬送された.「そば」のRAST,プリックテストともに陽性.誘発試験では,「そば」単独,アスピリン前投与+「そば」摂取で症状は出現せず,「そば」摂取+運動負荷で膨疹と呼吸困難が誘発された.通常「そば」アレルギーは,「そば」の経口摂取または吸入のみで,即時型のアレルギー症状を呈するが,食物依存性運動誘発アナフィラキシーは稀である.誘発試験で原因食物の特定ができた本症の本邦報告例について,文献的考察を加え報告した.
メチルプレドニゾロンによる接触性皮膚炎の1例
著者: 永岡譲 , 土屋知子 , 松尾光一 , 滝澤三久 , 佐藤佐由里 , 轟葉子 , 守屋修二 , 江藤隆史
ページ範囲:P.31 - P.32
29歳,女性.アトピー性皮膚炎に合併したアレルギー性結膜炎に対する外用療法中に両側の眼瞼およびその周囲にそう痒を伴う紅斑や丘疹が出現した.外用薬による接触性皮膚炎を疑い,使用薬剤をすべて中止し,代替薬に変更したところ,皮疹は色素沈着を残して消失した.貼布試験ではメチルプレドニゾロンにより72時間後に陽性反応がみられたため,メチルプレドニゾロンによる接触性皮膚炎と診断した.
上腕に生じたMondor病の1例
著者: 服部友保 , 永井弥生
ページ範囲:P.34 - P.36
37歳,女性.初診1か月前より右上腕に疼痛が出現した.疼痛出現前に腋窩の毛嚢炎様皮疹をいじっていたことがある.初診時右腋窩から上腕内側に約10cmにわたる索状の皮下硬結を認めた.病理組織学的に内弾性板を認め,静脈由来と思われた.生検後消退傾向であったが,その後分岐して新生を認めた.上肢に生じるMondor病は稀であるが,本症の誘因としては手術,局所の感染,炎症などが報告されており,自験例でも局所の炎症との関連が推測された.
悪性症候群より発症し横紋筋融解症を併発したcoma blisterの1例
著者: 前田文彦 , 吉田亜希 , 松田真弓 , 赤坂俊英 , 氏家憲一
ページ範囲:P.37 - P.40
46歳,男性の横紋筋融解症を伴った悪性症候群が原因で発症したcoma blisterを報告した.不眠症および抑うつ状態にて向精神薬を内服しコントロール中であった.内服5か月後に全身倦怠感,筋肉痛,熱発出現.次いで頭・背・臀部,左踵部に緊満性水疱,びらんを伴う有痛性の硬結性紅斑を生じた.CPKは13,012IU/l,WBC・GOT・LDHも高値を示した.組織学的にエクリン汗腺の変性,壊死像を認めた.不全型の悪性症候群が原因で横紋筋融解症およびcoma blisterを生じたと考えた.
食餌性欠乏によるペラグラの1例
著者: 廣井彰久 , 山本有紀 , 上出康二 , 古川福実
ページ範囲:P.41 - P.43
70歳,男性.主訴は顔面,手掌,項部の紅斑性落屑性皮疹.10年前に大腸癌の手術.飲酒歴なし.10年以上1人暮らしで,1か月来水分のみの摂取で,2週間前からは起立歩行不能となり下痢も生じた.血液検査でVitB1が正常下限,VitB2,B6,亜鉛が低下,ニコチン酸は正常,血中アミノ酸分析でトリプトファンが著明に低下.尿ウロポルフィリンは正常,コプロポルフィリンは軽度増加.顔面の皮疹の生検で,表皮肥厚,散在性の好中球浸潤,真皮乳頭浮腫,毛細血管拡張,少数のリンパ球,好中球浸潤がみられた.ステロイド剤外用とニコチン酸アミド(600mg/日),VitB2,B6,亜鉛の投与で約1か月半後に皮疹は改善した.
骨髄性プロトポルフィリン症の1例―表面拡大像観察例
著者: 高野浩章 , 滝脇弘嗣 , 荒瀬誠治 , 宇都宮正裕
ページ範囲:P.45 - P.48
14歳,男子の骨髄性プロトポルフィリン症の1例を報告した.露光後の発赤・腫脹を主訴に来院し,赤色蛍光赤血球を認め,血中・便中プロトポルフィリン値も高値であった.病理組織学的に真皮血管周囲性にPAS陽性・ジアスターゼ抵抗性の物質の沈着を認めた.ビデオマイクロスコープによる観察では顔面皮膚は表面が粗造で凹凸不整,主に毛孔一致性の萎縮性瘢痕像がみられ,両手背では皮野の著明な肥厚をみた.顔面皮膚の所見とともに,手指背の苔癬化病巣の有無の確認が診断上有用であると思われた.
トリアゾラム大量服用後に認められたコンパートメント症候群の1例
著者: 上中智香子 , 廣井彰久 , 上出康二 , 古川福実
ページ範囲:P.49 - P.51
48歳,女性.2001年5月27日トリアゾラムを大量服用し,12時間睡眠後左下腿腫脹と疼痛を認め近医内科緊急入院.同部位に紅斑と水疱を認めたため,当科紹介となった.入院時,CTにて左腓腹筋内に血腫を認め,血清CPK,ミオグロビンは著しい高値を示し,圧迫創,運動知覚障害を認めた.以上よりコンパートメント症候群を疑い,コンパートメント内圧を測定し本症と確定,現在保存的加療中である.四肢の激痛を伴う腫脹,圧迫創と血清CPK異常高値を認めたときは,コンパートメント症候群を疑い,重篤な後遺障害を防ぐために筋膜切開など早期治療に努めるべきである.
浸潤の強い紅斑を主症状とした落葉状天疱瘡の1例
著者: 金井田一子 , 宍戸悦子 , 水嶋淳一 , 石黒直子 , 川島眞 , 天谷雅行
ページ範囲:P.53 - P.56
78歳,男性.1999年1月に背部に紅斑,水疱が出現し,近医よりニコチン酸アミド50mg/日, 塩酸ミノサイクリン50mg/日,シクロスポリン25mg/日の投与を受けるも軽快せず,2000年8月当科を受診した.初診時,顔面,頚部,軀幹,四肢に鶏卵大までの暗紅色斑が多発し,背部では癒合し,厚い鱗屑,痂皮が固着していた.病理組織像では角層から顆粒層に棘融解を認め,表皮は不規則に肥厚していた.蛍光抗体直接法では表皮細胞間にIgGの沈着を認め,間接法は80倍,血中抗デスモグレイン1抗体陽性で落葉状天疱瘡と診断した.プレドニゾロン40mg/日の内服を開始し皮疹は軽快した.不十分な治療と痴呆による長期臥床,さらに寝具に背部をこすりつけるという形での掻破の繰り返しなどにより特異な臨床像を呈したと考えた.
メトトレキサートが奏効した成人発症Still病
著者: 村野啓明 , 増澤真実子 , 古谷野妙子 , 松井良樹
ページ範囲:P.57 - P.60
29歳,女性.半年間にわたり,高熱,咽頭痛,関節痛などが繰り返し出現し,溶連菌性咽頭炎として各種抗生剤,NSAIDsなどにより加療された後,Stevens-Johnson症候群を発症した.ミニパルスを含むステロイドの全身投与により治癒したが,3か月後,高熱,関節痛,咽頭痛が再発し,体幹に紅斑を伴い,白血球増多,肝障害,リウマチ因子・抗核抗体陰性,血清フェリチン値高値から成人発症Still病と診断した.パルスを含むステロイドの全身大量投与によっても病勢を十分に抑えられなかったが,メトトレキサートの少量間歇投与により速やかに症状の軽快をみた.成人発症Still病の多くはステロイドに対して良好な反応をみせるが,一部の症例ではステロイドのみでは寛解に至らない.それらの症例に対して,メトトレキサート少量間歇療法が,有効かつ比較的安全な治療法として確立されつつある.
好酸球性膿疱性毛包炎の1例―ムチン沈着症との組織学的異同
著者: 西藤由美 , 陳貴史 , 竹中秀也 , 岸本三郎
ページ範囲:P.61 - P.63
55歳,女性.臨床像として両頬部に境界明瞭な浸潤性紅斑局面および孤立性紅色丘疹を認めたが膿疱は認められなかった.臨床像よりサルコイドーシスを疑い,生検を行った.病理組織学的には毛包・脂腺の周囲に好酸球を主体とした細胞浸潤や毛包・脂腺の壁破壊像を認め,好酸球浸潤は脂肪織にも及んでいた.また,脂腺の一部にムチンの沈着を認めムチン沈着症との鑑別を要した.
G群連鎖球菌により両側下肢に蜂窩織炎をきたした1例
著者: 種瀬啓士 , 新関寛徳 , 山崎雄一郎 , 木村納子 , 福島龍貴
ページ範囲:P.65 - P.68
69歳,女性.基礎疾患として両側下肢のリンパ浮腫があり.感冒様症状に続いて両下肢の発赤腫脹を主訴に当院受診し,入院となった.来院時の白血球数は1,300/μlと低値を示した.入院後血圧低下,尿量減少,血小板数減少,プロトロンビン時間延長を伴うstreptococcal toxic-shock syndrome様症状を呈した.血液培養ではG群β溶血性連鎖球菌が検出され,抗生剤の点滴静注と輸液,メシル酸ガベキサート投与により治療した.基礎疾患がある患者で,下肢に両側性に蜂窩織炎を生じている場合には敗血症やそれに伴う多臓器障害をきたす可能性も考慮する必要がある.
軟部組織壊死を伴った劇症型A型溶血連鎖球菌感染症
著者: 石井貴之 , 谷内克成 , 長谷川洋一 , 石田済 , 八田尚人 , 竹原和彦 , 谷口巧 , 大竹裕志
ページ範囲:P.69 - P.71
最近1年間に経験した劇症型A群溶血連鎖球菌感染症 (streptococcal toxic shock syndrome)の3例を報告した.症例1は65歳,男性.右膝窩の創傷より右下肢の壊死性筋膜炎を発症.症例2は32歳,男性.右足内果の創傷より下肢の壊死性筋膜炎を生じた.症例3は70歳,男性.感冒様症状に続発し両下肢の壊死性筋膜炎を生じた.デブリードマンと抗生剤投与,ショックに対する全身管理を行い,症例1は14日目に死亡したが,ほかの2例は救命した.いずれの例も病巣よりA群β溶連菌を検出した.
肝結核を伴った皮膚腺病の1例
著者: 矢口直 , 原田研 , 武田仁志 , 熊野高行 , 澤村大輔 , 橋本功 , 福田眞作 , 川崎仁司
ページ範囲:P.72 - P.74
78歳,女性.2か月前から上胸部に皮下結節が出現し徐々に増大,同様の結節が右側頚部にも多発し受診.皮下結節は病理組織学的に類上皮細胞性肉芽腫であり,膿汁の培養にてMycobacterium tuberculosisを分離同定し,皮膚腺病と診断した.入院後,上部内視鏡で胃癌を認め,CTで肝に小結節を数個認めた.肝小結節は病理組織学的に類上皮細胞性肉芽腫で,抗酸菌染色陽性にて肝結核と診断した.胃癌切除後,イソニアジド,硫酸ストレプトマイシン,リファンピシンの三者併用にて治療した.現在までに皮膚腺病の再発なく,肝結核もほとんど消退した.皮膚腺病と肝結核の合併例,および胃癌併発例の報告は少なく,稀な症例である.
糖尿病に併発した汎発性環状肉芽腫
著者: 朴順華 , 新藤季佐 , 鈴木伸典
ページ範囲:P.75 - P.77
60歳,女性.12年前より糖尿病で加療されていた.6年前,右手背に紅斑性局面が出現し,以後皮疹が拡大してきたので来院した.初診時,右手背に紅斑性局面があり,前腕,大腿,頚部にも紅斑が多発していた.皮膚病理組織では,真皮上層から中層に膠原線維の変性があり,その周囲に組織球,リンパ球の細胞浸潤が取り囲んだ肉芽腫を形成していた.Elastica van Gieson染色では,膠原線維の変性と変性病巣内で弾力線維の減少がみられた.明らかなpalisading patternは認めなかった.文献的に糖尿病に併発する環状肉芽腫は非定型疹で汎発型の頻度が高いとされているが,自験例でもそれに一致する所見と考えた.
臀部皮下腫瘤で発見されたサルコイドーシスの1例
著者: 寺内雅美 , 中束和彦
ページ範囲:P.78 - P.80
55歳,女性の大臀筋部に生じた腫瘤型筋サルコイドーシスの1例を報告した.MRI検査で悪性腫瘍が疑われたため切除生検した.類上皮細胞の腫瘍様増殖とLanghans型巨細胞よりなる乾酪壊死像を伴わない肉芽腫であったため精査を行ったところ,胸部CTでBHL,ACE33.7IU/l,ツ反陰性,虹彩炎を認めたためサルコイドーシスと診断した.一般に,骨格筋はサルコイドーシスの比較的好発部位で,50~80%筋生検で類上皮性肉芽腫が証明される.Hinterbuchnerらの分類では1)無症候型,2)ミオパチー型,3)腫瘤型の3型に分類されるが,3)の腫瘤型は非常に稀といわれている.過去の報告では女性にやや多く,男性では20歳代,女性では50歳代に多いといわれている.無症状のことが多く,好発部位は四肢といわれている.診断がつけば無症状ならば治療を要しないが,治療する場合はステロイドが有効とされているが中止すると再発するという.
Becker母斑を併発した平滑筋母斑の1例
著者: 瀧澤一 , 小泉伸夫 , 木佐裕美 , 大西誉光 , 渡辺晋一
ページ範囲:P.81 - P.83
21歳,女性.2~3年ほど前より右下肢屈側の自覚症状のない色素斑に気付くも,大きさ,色調に変化ないため放置していた.現症では右大腿後面から腓腹部にかけて比較的境界明瞭な不整形の淡褐色斑が存在し,色素斑の下半部の色調はやや薄く,局面内に硬毛や軟毛の増生はなかった.病理組織所見では,軽度の表皮肥厚と基底層の色素沈着,真皮上層のメラノファージ,真皮中層から下層の平滑筋の増生がみられた.Qスイッチルビーレーザーを6J/mm2で照射したところ,3か月後には色素斑はかなり軽快した.
ケラトアカントーマの1例―ケラチン発現パターンの検討
著者: 澁谷修一郎 , 滝澤一 , 相原浩 , 岡田裕之 , 大西誉光 , 渡辺晋一
ページ範囲:P.84 - P.86
45歳,男性.約2週間前より急速に増大する上口唇の皮疹を近医で電気メスにてシェーブされ,平坦化したが,1週間で再燃し,増大.現症は上口唇に径25mm,高さ5mmの広基有茎性の鮮紅色結節を認め,中央に角栓(+).組織は著明な角質増殖とそれを取り囲む有棘細胞様細胞の増殖がみられ,胞巣底部では不規則に下方へ延長し,細胞異型を認めた.Lippenbildung(+).抗サイトケラチン抗体を用いた染色結果では,分化型ケラチンの発現を角質周辺の有棘細胞様細胞のみにしか認めず,扁平上皮型ケラチンに特異性を示す抗体にびまん性に染色され,単層上皮型ケラチンの発現をみない点が特徴的で,ケラチン発現パターンより有棘細胞癌と鑑別した.
ノルウェー疥癬の診断を契機にみつかったATLの1例
著者: 安藤典子 , 相川未枝 , 長田厚 , 北嶋敏之 , 島田眞路
ページ範囲:P.87 - P.89
52歳,男性.半年前より陰部に鱗屑性紅斑が出現.しだいに顔面を除く全身に拡大したため,当科を紹介受診した.胸部,腹部,背部,両四肢に厚い黄褐色鱗屑の付着を認めた.外耳孔にも鱗屑の付着を認めた.そう痒は軽度であった.鱗屑のKOH鏡検を行ったところ,多数の疥癬虫体,および虫卵を認めたため,ノルウェー疥癬と診断.末梢血白血球は17,370/μlで,好酸球37%,異型リンパ球24%であった.末梢血中に花弁状核を持つ細胞が存在した.HTLV-1抗体価は256倍であり,異型リンパ球のDNA内にHTLV-1プロウイルスのモノクローナルな増殖を認めたためATLと診断した.皮膚生検にて角層内に多数の疥癬虫体,虫卵,疥癬トンネル,真皮浅層には好酸球を含むリンパ球浸潤を認めた.リンパ球に異型性は認めなかった.安息香酸ベンジルアルコールとオイラックス(R)軟膏外用にて,約4週間で皮疹は消失した.
連載
Clinical Exercises・118―出題と解答
著者: 古川福実
ページ範囲:P.40 - P.40
出題と解答:古川福実(和歌山県立医科大学)
235 急性感染性蕁麻疹の一般的特徴として,不適切なものはどれか?
A:限局性皮疹
B:37℃以上の発熱
C:白血球増多
D:CRP上昇
E:抗生剤とステロイドの併用が有効
海外生活16年―出会った人・学んだこと(25)
著者: 神保孝一
ページ範囲:P.91 - P.95
カナダにおける卒後皮膚科臨床研修と皮膚科専門医施設の認定(その2)
カナダの卒後医師臨床研修制度は,私が経験した限り米国,英国,フィンランドおよび日本の中で最も優れたものである.最大の理由は臨床研修制のカリキュラムが体系化しそれに対するquality controlとquality assurance がきちんとなされていることである.まず,インターン生(PGY[Post-Graduate Year]-1,2)およびその後レジデント研修生のための臨床研修施設を開設する場合,厳格な審査を得てRoyal Collegeの認定を得る必要がある.また,この施設開設のための認可を受けても,その後定期的にRoyal Collegeからの外部評価を受けなければならない.もう一つの大きな理由は,この外部評価がカナダ全体で共通する評価基準に基づいて行われ,結果としてレジデントは,機会があれば自由に全カナダのどの施設においても同一レベルの研修を受けることができるということである.つまり,1年目のレジデントを西海岸のBritish Colombia大学で行い,2年目を東海岸のトロント大学で行い,3年目をアルバータ大学で行っても,レジデントとしての研修内容に関して相対的には差がないということである.したがって,レジデントになった場合,個人の希望により受け入れ先に余裕があれば,他大学への移行がしばしば自由に行われ,それにより各大学間の格差も是正されている.このように各研修施設間を自由に選択することができ,しかも研修施設間に教育・研修内容のレベル格差がないのもRoyal Collegeの教育理念の大きな特徴の一つである.現在,日本の厚生労働省が2004年4月1日から導入しようとしている卒後臨床研修の指針でも外部評価の必要性が提言されているが,まだそれに対する具体的な方策は示されていない.
カナダでRoyal Collegeの認定医養成の研修施設(レジデント制)を開設するには先に述べたようにまず,詳細なレジデント研修の教育計画書を提出し,書類審査を受ける.ちなみに私がRoyal Collegeに提出したものは参考資料を入れると小型のダンボール1箱となった.その後レジデント・プログラムのディレクターが直接Royal Collegeでインタビューを受け,さらに現地の環境実態調査をRoyal Collegeにより受け,これらすべてが合格して初めてレジデントの研修施設として認定される.また,通常認定された始めの2年間は試験観察(probation)の期間であり,独立した研修制を置くことができない.例えば,私がRoyal Collegeにアルバータ大学にレジデント制を開設することを申請する前にHalifax大学が皮膚科レジデント研修施設開設認定をRoyal Collegeに申請したが,許可された最初の2年間はトロント大学の皮膚科のレジデント研修プログラムの1部(トロント大学のサテライト研修施設)としてのみ認められ,その中での実績を再度2年後に審査を受け,審査に合格して初めて正式に独立した研修施設となることとなっていた.
基本情報
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特集 臨床皮膚科—最近のトピックス
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特集 小児の皮膚疾患
25巻12号(1971年12月発行)
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特集 基底膜
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23巻11号(1969年11月発行)
23巻10号(1969年10月発行)
23巻9号(1969年9月発行)
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