icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科57巻1号

2003年01月発行

症例報告

骨髄性プロトポルフィリン症の1例―表面拡大像観察例

著者: 高野浩章1 滝脇弘嗣1 荒瀬誠治1 宇都宮正裕2

所属機関: 1徳島大学医学部皮膚科学教室 2宇都宮皮膚科医院

ページ範囲:P.45 - P.48

文献概要

 14歳,男子の骨髄性プロトポルフィリン症の1例を報告した.露光後の発赤・腫脹を主訴に来院し,赤色蛍光赤血球を認め,血中・便中プロトポルフィリン値も高値であった.病理組織学的に真皮血管周囲性にPAS陽性・ジアスターゼ抵抗性の物質の沈着を認めた.ビデオマイクロスコープによる観察では顔面皮膚は表面が粗造で凹凸不整,主に毛孔一致性の萎縮性瘢痕像がみられ,両手背では皮野の著明な肥厚をみた.顔面皮膚の所見とともに,手指背の苔癬化病巣の有無の確認が診断上有用であると思われた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら