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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科57巻1号

2003年01月発行

文献概要

症例報告

トリアゾラム大量服用後に認められたコンパートメント症候群の1例

著者: 上中智香子1 廣井彰久1 上出康二1 古川福実1

所属機関: 1和歌山県立医科大学皮膚科学教室

ページ範囲:P.49 - P.51

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 48歳,女性.2001年5月27日トリアゾラムを大量服用し,12時間睡眠後左下腿腫脹と疼痛を認め近医内科緊急入院.同部位に紅斑と水疱を認めたため,当科紹介となった.入院時,CTにて左腓腹筋内に血腫を認め,血清CPK,ミオグロビンは著しい高値を示し,圧迫創,運動知覚障害を認めた.以上よりコンパートメント症候群を疑い,コンパートメント内圧を測定し本症と確定,現在保存的加療中である.四肢の激痛を伴う腫脹,圧迫創と血清CPK異常高値を認めたときは,コンパートメント症候群を疑い,重篤な後遺障害を防ぐために筋膜切開など早期治療に努めるべきである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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