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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科57巻10号

2003年09月発行

文献概要

症例報告

急性膵炎を伴ったアナフィラクトイド紫斑の1例

著者: 飛田泰斗史1 浦野芳夫1 後藤田康夫2 長田淳一2 藤井義幸3

所属機関: 1富山赤十字病院皮膚科 2徳島赤十字病院内科 3徳島赤十字病院病理部

ページ範囲:P.882 - P.884

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 58歳,女性.上腹部痛,下痢,両下肢に浸潤触れる紫斑が出現し当院受診.血中アミラーゼ2,160U/l,尿中アミラーゼ31,311U/lと異常高値.組織像はleukocytoclastic vasculitis.真皮上層の血管壁にはIgAの沈着を認めた.安静および輸液等の保存的治療にて,数日で腹部症状,皮疹軽快.血中,尿中アミラーゼも正常化した.アナフィラクトイド紫斑に急性膵炎を合併した報告は稀と思われた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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