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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科57巻10号

2003年09月発行

文献概要

症例報告

急激な体重増加に伴って出現した融合性細網状乳頭腫症の1例

著者: 山上淳1 藤本篤嗣1 小菅治彦1 杉浦丹1

所属機関: 1静岡県立清水病院皮膚科

ページ範囲:P.893 - P.895

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 18歳,男性.運動部をやめた後,体重が増加し,上腹部の皺襞に一致して網目状の褐色斑が出現した.組織学的に軽度の乳頭腫症と基底層のメラニン沈着を認め,融合性細網状乳頭腫症と診断した.ミノサイクリン内服により約3週間で略治した.本症の原因は不明であるが,自験例では急激な体重増加が誘因となっており,肥満による皺襞形成で細菌増殖に適した環境が生じたと推察され,抗生剤が有効であったことから,病変部における何らかの細菌の存在が本症の発生に関与した可能性が疑われた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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