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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科57巻10号

2003年09月発行

症例報告

副腎皮質ステロイド薬内服が奏効した結節性粘液水腫性苔癬

著者: 長谷川道子1 天野博雄1 田村敦志1 石川治1

所属機関: 1群馬大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.908 - P.910

文献概要

 53歳,男性.初診の3か月前に左大腿に結節が出現し,3週間前より,ほぼ全身に多発した.初診時,軀幹,四肢を中心に拇指頭大からくるみ大までの結節が50個多発し,上背部には不整形の大型局面を認めた.一般検査では軽度の高コレステロール血症を認めたが,そのほかには甲状腺機能を含め,異常所見は認められなかった.組織学的に真皮全層で著明な膠原線維の離開があり,同部にアルシアン青陽性物質が沈着していたことから,結節性粘液水腫性苔癬と診断した.プレドニゾロン20mg/日の内服により皮疹は消退したが,内服中止で再発した.皮膚ムチノーシスの分類についての文献的考察を加えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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