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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科57巻10号

2003年09月発行

症例報告

好酸球性筋炎を合併したKi-1リンパ腫に生じた皮膚炎部位の扁平黄色腫

著者: 榊原章浩1 田上八朗1 石橋正夫2 志賀裕正3 千田圭二3 小野寺淳一4 林健4

所属機関: 1東北大学医学部皮膚科教室 2石橋皮膚科クリニック 3広南病院神経内科 4東北大学医学部神経内科

ページ範囲:P.926 - P.929

文献概要

 好酸球性筋炎として発症し,4年の経過でKi-1リンパ腫が顕在化した27歳,男性患者に生じた特異な黄色腫について述べる.皮疹は,患者が四肢の筋力低下を自覚してから約1年後に,項部に色素沈着を伴う紅斑と肛門周囲に潰瘍を伴う紅斑として出現した.いずれも病理組織学的に真皮にびまん性に泡沫細胞の浸潤を認めたため扁平黄色腫と診断した.その時点では,好酸球性筋炎に伴う慢性皮膚炎より続発性に扁平黄色腫が生じたものと診断したが,すでに潜在していたKi-1リンパ腫のデルマドロームと解釈することも可能と思われここに報告した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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