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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科57巻11号

2003年10月発行

文献概要

症例報告

自己抗体の関連が考えられた食物依存性運動誘発性アナフィラキシーの2例

著者: 長井秀明1 清水宏和2 玉田康彦2 松本義也2

所属機関: 1トヨタ記念病院皮膚科 2愛知医科大学皮膚科学教室

ページ範囲:P.978 - P.981

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 症例1,46歳,女性.症例2,47歳,男性.いずれも小麦製品摂取後の徒歩運動にてアナフィラキシー症状が出現.小麦におけるプリックテスト,IgE RASTスコアともに陽性を示したことから,小麦による食物依存性運動誘発性アナフィラキシー(FDEIA)と診断した.また症例1では運動誘発テストにてアスピリン内服によりアナフィラキシー症状の増悪が認められた.さらに2症例とも自己血清による皮内テストにて膨疹形成を認めたことから,肥満細胞の活性化が促進されFDEIAの発症に相乗的に働いているようではないかと考えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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