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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科57巻11号

2003年10月発行

症例報告

再発性多発軟骨炎の2例

著者: 奥村えりな1 高瀬早和子1 川上泰弘1 松島佐都子1 堀口裕治1 本田えり子2 松村由美2 森田和政2 高橋健造2 立花隆夫2 宮地良樹2

所属機関: 1大阪赤十字病院皮膚科 2京都大学大学院医学研究科皮膚生命科学講座皮膚科学分野

ページ範囲:P.991 - P.995

文献概要

 症例1,47歳,男性.両側耳介軟骨炎とリウマチ反応陰性の非びらん性多発性関節炎,蝸牛・前庭機能障害から再発性多発軟骨炎と診断し,プレドニン(R)30mg/日の内服を開始したところ,症状は急速に改善したが,10mg/日にまで減量した時点で症状の再燃を認めた.症例2,72歳,女性.両側耳介軟骨炎を訴えて来院し,その病理組織学的所見より再発性多発軟骨炎と診断した.内服ステロイド剤の投与によって,いったんは症状の改善をみたが,B型肝炎の増悪と胸痛・動悸がみられたため,ステロイド剤内服の継続が困難となった.コルヒチン(R)と非ステロイド系消炎鎮痛剤投与を試みたところ良好な結果を得た.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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