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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科57巻11号

2003年10月発行

症例報告

血液学的クライテリアに基づいて診断したSézary症候群の1例

著者: 田村正和1 河井一浩1 和泉純子1 坂本ふみ子1 伊藤雅章1

所属機関: 1新潟大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.1008 - P.1010

文献概要

 85歳,女性.約10年前に発症し,5年前から,紅皮症になった.組織学的に表皮向性を伴う真皮上層の異型リンパ球浸潤を認めた.全身の表在リンパ節腫脹がみられたが,組織学的には異型リンパ球の増殖は認められなかった.他臓器病変はなく,抗HTLV-Ⅰ抗体は陰性であった.末梢血Sézary細胞の増加は形態学的には明らかではなかったが,フローサイトメトリーで,末梢血リンパ球の90%がCD4陽性(CD4/CD8比45)であったことから,白血化を伴っていると判断し,Sézary症候群(T4N1B2M0 stageⅣA)と診断した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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