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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科57巻11号

2003年10月発行

症例報告

ヒトヒフバエによる皮膚蛆症の1例

著者: 川島綾1 滝脇弘嗣1 荒瀬誠治1 浜正造2

所属機関: 1徳島大学医学部皮膚科学教室 2浜病院

ページ範囲:P.1027 - P.1029

文献概要

 29歳,男性.南米ボリビアに滞在中に左足関節背面の硬結を伴う紅斑に気付いたが放置していた.約1か月後,休暇のため帰国した際にそう痒が強くなり,結節を圧迫したところ蛆様の虫体が排出されたので虫体を持参して当科を受診した.排出孔を中心に硬結を切除したが,ほかの虫体の寄生は認めなかった.虫体はDermatobia hominisの2齢幼虫と同定された.後日知りえたことではあるが,ボリビアでは本症は珍しいものではなく,外科的処置の必要はないという.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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