臨床皮膚科57巻12号

2003年11月発行

今月の症例

臀部肉芽腫(granuloma glutaeale)の1例

著者： 山田正子¹ 広門未知子¹ 福永有希¹ 掛水夏恵¹ 山川有子¹ 菅千束² 相原道子¹ 佐々木哲雄¹³ 池澤善郎⁴

所属機関： ¹横浜市立大学医学部附属市民総合医療センター皮膚科 ²藤沢湘南台病院皮膚科 ³国際医療福祉大学附属熱海病院皮膚科 ⁴横浜市立大学大学院医学研究科環境免疫病態皮膚科学教室

ページ範囲：P.1057 - P.1059

文献概要

　13歳，女児．本例では排泄物による汚染と刺激が原因もしくは悪化因子と考えられた．本症は乳児，老人はもとより，寝たきり生活を余儀なくされている身体障害者，さらには一般的な生活を送っている者であっても，排泄物の失禁状態などの状況下であれば発症しうるものと考えられた．治療は，その病因および悪化因子を除去することが肝要と思われた．