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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科57巻12号

2003年11月発行

症例報告

早期診断した再発性多軟骨炎

著者: 川上佳夫1 山崎啓二1 中村晃一郎2 金子史男2

所属機関: 1竹田総合病院皮膚科 2福島県立医科大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.1082 - P.1085

文献概要

 51歳,男性.初診3週間前に右耳介の発赤,腫脹が出現.その1週間後には左眼球結膜の充血と両手指,両膝の関節痛が出現した.抗生剤および消炎鎮痛剤の内服を行うも改善せず,再発性多軟骨炎(RP)を疑い,初診時より1週間後に耳介部の生検を行い,同時にプレドニゾロン30mg/日の内服を開始した.その後症状は速やかに改善し,病理組織学的所見で軟骨周囲に炎症細胞の浸潤を認めたためDamianiとLevineの診断基準に基づきRPと診断した.血清Ⅱ型コラーゲン抗体は陰性でHLA-DR-4陽性であった.プレドニゾロン減量中に症状の再燃を認めたが,コルヒチン1mg/日を併用後は症状も改善し,現在プレドニゾロン15mg/日で経過観察中である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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