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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科57巻12号

2003年11月発行

文献概要

印象記

第102回日本皮膚科学会総会・学術大会

著者: 高橋健造1

所属機関: 1京都大学大学院医学研究科皮膚生命科学

ページ範囲:P.1137 - P.1139

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 第102回日本皮膚科学会・学術大会が2003年5月23日(金曜日)~25日(日曜日)の3日間にわたり,順天堂大学医学部皮膚科学教室教授であり順天堂大学の学長でもある小川秀興教授を会頭に,浦安市舞浜の東京ベイホテル東急と東京ベイNKホールにて開催された.浦安市は東京駅,羽田・成田空港からのアクセスが便利で都内と変わらぬ時間で到着できるうえに,東京ディズニーランドや新しくオープンしたディズニーシーに隣接する.この町に大きな附属病院を持つ順天堂大学ならではのローケーションである.

 ここ数年の皮膚科学会総会は2001年度に第100回を迎えたことや新しい世紀にかけての変わり目にもあたり,日本皮膚科学会の歴史や先人たちの仕事の総括などの,記念行事や歴史的な講演やシンポジウムが目立つ構成が多かった.今年の第102回学術総会は従来の皮膚科学会総会の姿に戻り,「新世紀の皮膚科学―夢と挑戦,Dermatology in new century-new vistas, new challenges」をメインテーマに,21世紀これからの日本の皮膚科学の夢,そして挑戦すべき課題とはどんなものであるかを熱く語りかけてくる,そんな小川会頭の願いのこもった学会構成が感じられた.学会期間は天候にも恵まれ,学会会場にほど近いディズニーランドやディズニーシーへ行った同伴家族には大変評判が良く,また息抜きに行った若い参加者たちも半日で日焼けして帰ってくるほどであった.学会会場である東京ベイホテル東急の2階フロアには,ベビーシッター用に広い部屋が確保されており,年々若い女性の比率の高くなる皮膚科学会の会員にとっても大変好評であった.これからの学会開催には必須のサービスであるかと思われる.地の利の良さとこれらサービスのためか,家族連れで参加する学会員の数が例年に比しても特に多かったように見受けられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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