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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科57巻13号

2003年12月発行

症例報告

項頸部に生じた巨大頭部乳頭状皮膚炎―外科的治療法と術後管理の検討

著者: 藤村卓1 橋本彰1 高橋和宏1 国井隆英1 黒澤昌啓1 照井正1 田上八朗1

所属機関: 1東北大学大学院医学系研究科内科病態学皮膚科学分野

ページ範囲:P.1172 - P.1174

文献概要

 巨大頭部乳頭状皮膚炎は稀に臨床現場で遭遇する疾患ではあるが,その治療法は未だに確立しておらず治療に苦慮する疾患である.われわれは,後頸部の巨大な腫瘤と膿汁の流出を主訴に来院した30歳,男性で,後頸部の巨大頭部乳頭状皮膚炎と診断し,腫瘤切除および全層植皮術,分層植皮術と術後二次的治療(second-intention healing)を行い満足する結果を得た症例を経験した.切除した腫瘤は肉眼的にも組織学的にも線維化に富み,内部には多量の毛髪が存在しそれに対する異物肉芽腫反応が認められた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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