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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科57巻13号

2003年12月発行

文献概要

症例報告

Herpetiform pemphigus―抗デスモグレイン1抗体価と臨床症状の相関について

著者: 岸本和裕1 金子史男2

所属機関: 1竹田総合病院皮膚科 2福島県立医科大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.1184 - P.1187

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 77歳,男性.紅斑の辺縁に小水疱が環状に配列しDuhring疱疹状皮膚炎様の臨床像を呈していた.病理像は好酸球性海綿状態,好酸球を含む表皮内水疱,免疫組織所見は蛍光抗体直接法,間接法とも表皮細胞間にIgG の沈着を認めた.ELISA法では抗デスモグレイン(Dsg)1抗体価が27.0と陽性で,抗Dsg3抗体価は2.1と陰性であった.以上より本例をherpetiform pemphigus(HP)と診断した.臨床症状とDsg1スコアの相関を詳細に解析することで,HPの水疱発症機序を考えるうえで示唆に富む知見が得られた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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