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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科57巻2号

2003年02月発行

文献概要

症例報告

ハンセン病(多菌型BL type)の1例

著者: 久保田智樹1 五十嵐司1 川名誠司1

所属機関: 1日本医科大学皮膚科学教室

ページ範囲:P.131 - P.134

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 72歳,男性,沖縄県出身.数年前より四肢に紅斑が出現.その後,上肢のしびれ感と両肘の腫瘤を伴うようになった.肘部の腫瘤より皮膚生検施行.病理組織学的に非乾酪壊死性肉芽腫を認めた.Ziehl-Neelsen染色およびFITE染色で,組織球内に紅染する桿菌が認められ,抗フェノールグリコリピッド抗体染色で肉芽腫細胞強染.PCR法でらい菌DNA増幅.近年本邦ではハンセン病患者は減少の一途を辿っているが,在日外国人の増加などにより皮膚科医が遭遇する可能性のある疾患として留意すべきと考える.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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