icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科57巻2号

2003年02月発行

症例報告

セラペプターゼ製剤によるStevens-Johnson症候群型薬疹の1例

著者: 新村美和1 福田英嗣1 長谷川毅1 斉藤隆三1

所属機関: 1東邦大学医学部附属大橋病院第二皮膚科

ページ範囲:P.140 - P.143

文献概要

 52歳,男性.1999年12月29日に感冒症状が出現し,所持していたセラペプターゼ製剤(バザロイン(R))をはじめとする数種の感冒薬を内服した.翌日より手背にそう痒感が出現し,その後,両手足に水疱を伴い,口腔内,陰部にびらんが出現したため当院救急外来を受診した.セレスタミン(R)6T処方されるも改善されず,2000年1月4日当科を受診した.初診時現症と内服歴より,薬疹や水疱性類天疱瘡を疑い即日入院の上,精査を行うとともにプレドニン(R)40mgにて治療を開始した.速やかに皮疹の新生がなくなり,3週間で軽快退院した.病理組織学的所見では表皮下水疱と表皮全層にわたる壊死がみられた.退院後,内服薬のパッチテストを施行し,セラペプターゼ製剤30%pet.にて陽性所見を認め,自験例をセラペプターゼ製剤による薬疹と診断した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら