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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科57巻2号

2003年02月発行

症例報告

好酸球性肺炎を合併したWells症候群の1例

著者: 宮本由香里1 大塚俊1 山崎雙次1

所属機関: 1獨協医科大学皮膚科学教室

ページ範囲:P.145 - P.148

文献概要

 68歳,女性.12年前,Wells症候群と診断され,プレドニゾロン10mg内服にて軽快した.2000年5月頃から両前腕から手背,手指にかけて熱感を伴う浮腫性紅斑,腹部・両下肢・足背・足底に浸潤を触れる紅斑,水疱が出現.末梢血好酸球34.5%.病理組織学的には好酸球の稠密な浸潤とflame figureを認め,Wells症候群の再燃と診断した.DDS 75mgの内服を開始したところ皮疹は顕著に軽快したが,その後38℃台の発熱,CRPの上昇,胸部CT検査にて両肺野に浸潤陰影,気管支肺胞洗浄液,肺胞生検組織にて好酸球の著明な増加を認め好酸球性肺炎と診断した.プレドニゾロン40mgの内服にて軽快した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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