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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科57巻2号

2003年02月発行

文献概要

症例報告

潰瘍性大腸炎を合併したerosive pustular dermatosis of the scalp

著者: 山田知加1 津嶋友央1 青島有美2 橋爪秀夫1 戸倉新樹1

所属機関: 1浜松医科大学皮膚科学教室 2国立東静病院

ページ範囲:P.153 - P.155

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 49歳,女性,1993年より頭頂部から後頭部にかけて,膿疱,びらん,痂皮,脱毛を伴う紅色局面が出現した.病変は,過角化,表皮肥厚,真皮全層のリンパ球,好中球,好酸球,形質細胞よりなる炎症性細胞浸潤を示した.臨床経過,組織所見よりerosive pustular dermatosis of the scalpと診断し,潰瘍性大腸炎の合併もあったためプレドニゾロン内服を開始したところ,瘢痕性脱毛を残し治癒した.本疾患は自己免疫性疾患に伴って発症することが知られているが,潰瘍性大腸炎との合併例はわれわれの知る限りいまだなく,最初の報告例である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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